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第3話 暗黒大陸へ出航



港町に着いたベルクス一行



様々な船やお店が立ち並び 「いらっしゃい! 寄っておいで!見ておいで!」など声が飛び交い 繁盛しているのがわかる



アマネ「港町はやはり賑わっておるのお

むう! あのイカ焼きおいしそうじゃわい!

おい! ベルクス 小銭を出せ! (わらわ)はあれが食べたい! じゅるり」



ベルクス「九尾はイカにヨダレを出してまで食いたいのか」



アマネ「何を言う! イカの方から食べてくれと匂いまで出しておるのじゃぞ!」



部下A「そりゃあ 焼いてるからね」



部下B「すいませーん!イカ焼き1つ!」



結局 子供対応している部下に買ってもらい イカ焼きを頬張るアマネ



アマネ「はむ はむ う~ん うまいのじゃ!」



その間にアロードは船の補給状況を聞いていた



アロード「どうだ? お前ら状況は?」



部下C「あ! 補給サボりのキャプテン! どこ行ってたっすか!?」



部下D「宝探しに行ったのにもう戻ってきたのかい?」



部下からサボりの愚痴など散々 言われている



アロード「分かった!分かった! そのことは悪かった 宝も見つられなかったが 次の行き先が決まった!」



部下C「え!? 大和(ヤマト)で宝探し続けないんっすか?」



部下D「それに見慣れない 2人がいるんですが」



ベルクスとイカ焼きを食ってるアマネを見る



アロード「ああ! 俺たちの命の恩人だ!

それとこの2人を暗黒大陸まで送り届ける約束したから

野郎ども!よろしくな」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



部下 全員が沈黙する

はむはむ と食べるアマネだけが動いていた



「ええええええええええ!?」



皆 声をあげる



「そんなに行きたくないのか?」ベルクスは心の中で呟く



部下C「マジなんっすか!?」



部下D「死にいくようなもんですよ!」



アロード「うるせぇ! 恩人が行きてーんだから 仕方ねえだろ!」



部下たちがベルクスを見つめる



ベルクス「・・・・・・頼む」

空気に押され 頭を下げる



部下C「頼まれちゃー しょうがないっすね!」



部下D「礼儀正しい人だから 良さそうですな」



アマネ「はむはむ ゴックン! チョロいのお」

すぐにOKをしてくれる海賊たちに呟く



アロード「さあ 見てくれ! これが俺の船 グランアロード号だ!」



ババーン!と音が聞こえそうな雰囲気になり船を見ると

豪華な装飾の入った 他の船とはまるで別物の大型船が姿を現す



アマネ「ほほー! こりゃ たまげたなぁ」

予想以上の船に驚く



ベルクス「・・・暗黒大陸までどれくらいかかる?」

カッコいいな 心の中で思ったが口には出さずに話題を変える



アロード「感想は無いのかよ・・・そうだな 飛ばせば2、3日ってとこかなぁ」



ベルクス「なら 飛ばしてくれ!」



アロード「あいよ! なら準備を手伝ってくれ 早く出航したいならな」



ベルクス「分かった・・・」

ついでに中も見て回ろうと心の中で呟く




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





そして 準備を整え 出航の時となる



アロード「行くぞ! 野郎ども!!

目指すは暗黒大陸だ! 死ぬ気で働け! じゃなきゃ死ぬからな! よし!(いかり)を上げろ!!」


ガラガラと(いかり)が上げられ アロードが舵をグルグルと切り 海賊船が出航する




「いつか戻ってくるよ 師範」心の奥底で帰ることを誓い 育った島国 大和(ヤマト)から出発する・・・




ザバーン!ザバーン!と波をうち グランアロード号は進む そんな中・・・



「オエーー!!」と吐き気が止まらない人物がいた




「うぷ! なんで(わらわ)が船酔いなんぞに・・・」

アマネだった



ベルクス「出航前に食べ物を食うからだ」



アマネ「くそ! 九尾の(わらわ)がこんなに弱くなるとは・・・うっ! オロロロロ!」



口からキラキラした虹が出る

※汚いから虹で表現します 作者より



アロード「ちゃんと海に吐けよ 船内では吐くなよ」



部下A「大丈夫かい? 嬢ちゃん?」


部下の1人が背中をさすり 顔色がすっかり真っ青になったアマネを心配する



アマネ「し、心配するな・・・だが この醜態を見られた以上 元に戻ったら全員こき使ってや・・・・オロロロロ!」



再び グランアロード号から海に虹がかかる



1日目はひたすら吐き気が続いたアマネだった




翌日 ゴロゴロ!バチン! ビュー!ビュー! ザー!ザー!



海は強風で荒れ 雨は強く降り注ぎ 空は雷が鳴っている

まさに大嵐の中にグランアロード号は揺れていた



部下C「やっぱり無茶ですよ! 暗黒大陸の海域は天候が変わりやすいですから!」



部下D「キャプテン! 引き返しましょう! 今日は無理ですよ!」



部下たちは引き返すことを言う


だが アロードは引き返さない 恩を仇で返す主義ではない

ちゃんと恩には恩を返す 自分の流儀に従い 舵を取る



アロード「野郎ども! ちゃんと捕まってろよ!

この俺様が舵を切るんだ! ぜってー嵐を抜けるぜ」



激しい波が船に当たるが怯まず 真っ直ぐに進む船



「うぷ・・・し、死ぬ!・・・(わらわ)はここで死ぬ」

アマネは揺れる船内でゲロ袋を渡され また吐き気と戦っていた



ベルクス「アロード!本当に暗黒大陸まで着くのか?」



アロード「任せてくれ!こっちは海のプロだぜ

嵐の中の航海なんて怖くないからな」



部下B「それはキャプテンだけです! 怖い人もいます!」



アロード「うるせぇ!持ち場にいろや!」



ベルクス「俺に出来ることは?」



アロード「だったらそこで見ていてくれ この俺の舵の腕を見ててくれや!」



舵をグルグル回し船の向きを修正し さらに舵をグルグルと切り 荒れた波も恐れずに挑む




アロードの見事な舵さばきで大嵐エリアを抜けた一行


「よっしゃー!」 「ヤッホー!」


皆が喜んでいた



アロード「喜んでる暇なんかねーぞ!

嵐エリアを抜けた先は海の魔物の領域 『魔海(まかい)』だ!」



魔海(まかい)

暗黒大陸付近の海域のことを魔海と呼んでいる



そしてその海域を支配しているのが魔王軍四天王の1人

深海将 『シャークリア』である



急いで抜けるぞと意気込む船員たち

どれだけ速く進むかが勝利 もしシャークリアが来たら全滅



アロード「大勝負だ!気合い入れろよ!野郎ども!」



魔海の領域に入るグランアロード号

しかし 妙に静かで順調過ぎるくらい進む



アマネ「何も起きんのお」



部下B「それ フラグだからやめて」



アロード「恐らく 小型の魔物が来ない

ってことは?・・・」



ドスン!船が何かに止められる



ベルクス「なんだ?」



アロード「おっと さっそくお出ましだぞ!」



船に取りついたものの触手が見え始める

そして図体のデカい顔を見える



アロード「海の巨大魔物の代名詞『クラーケン』だ!」



アマネ「なんと! (わらわ)が同胞を食ったことに怒りがあるとみた」

※まったく関係ありません!



ベルクス「じゃあ 責任取ってお前がこいつを食え」



アマネ「食えるか!たわけ!こんなデカいイカを食いたくはないわ!

じゃが 安心せよ お前の同胞は海に還したぞ!」

※虹になって海に還りました



グオオオオオ! クラーケンが右から触手を出し 船に叩きつけようとする



その時 アマネが飛び出す



アマネ「狙いは(わらわ)じゃろ? ならば(わらわ)が相手をするのじゃ!

見るがいい!九尾がイカ風情に負けるわけな・・・へぶー!!」



触手が優しくアマネを叩き落とす ベシ!と



ドテーン!船に落ちる



「今 明らかにクラーケンに手加減されてた・・・」

船にいる全員が思う



アマネ「お、おのれ! イカ風情がやるではないか

だが おぬしの命運もここまでよ 行けい!真打ち登場じゃわい! ベルクス!!」



前と同じように指さす



グオオオオオ!と狙いをベルクスに定め 触手で叩き潰そうとする



ベルクス「仕方ない・・・」



迫り来る触手をザンッ!と斬り捨てると触手が輪切りに何個かにされる



グオオオオオ!と苦しむクラーケン



部下たちも驚く



それでもクラーケンは船から離れず しっかりと しがみついていた



アロード「よーし! 野郎ども大砲を準備しろ!」



部下たち「了解!!」



ガチャン! ガチャン! とクラーケンがしがみついている方の大砲の扉が開く



部下たち「砲弾装填!」 ・・・「装填 準備よし!」

「キャプテン!いつでも撃てます!」



アロード「よっしゃー! 派手にぶっぱなせ!!

撃てー!!」



部下たち「撃てー!!」



ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! と次々 発射される大砲



至近距離での大砲をまともに喰らい 怯むクラーケン



グオオオオオ!と叫び声をあげて痛がっているようにも見える



さらにしがみついていた触手も船から離れ クラーケンは逃げるようにグランアロード号から立ち去る



部下たち「やりましたー! あのクラーケンを撃退しました! ヤッホー!!」



皆が喜ぶ中 アロードだけは真顔で何か考えていた



アロード「急いで魔海(まかい)を抜けるぞ!」



部下たち「了解!!」



「アロード! 気づいたか?」

ベルクスはキャプテンに違和感を聞く



アロード「ああ! あのクラーケンまだ幼い性格だった

大砲喰らっただけで逃げちまう 弱いと思ったアマネに優しく叩いていた あの図体でもまだ子供と見た」



部下「え?ってことは?」



アロード「急げ! 野郎ども! 親か海のボスを呼んでくるぞ!!」



部下たち「ヒエー!!」

皆 怖がり 急いで航海の準備をする



クラーケンから1時間経ち 望遠鏡を覗いていた部下が陸地を発見する



部下E「陸地だー!! 正面に陸地が見えたぞー!」



「もうすぐだ!」

喜ぶ部下たちだが アロード ベルクス アマネはどこかおかしいと頭によぎっていた



ベルクス「ここは魔海(まかい)だろ? クラーケン一匹だけか襲ってくるのは?」



アマネ「うぷ・・・そ、そうじゃわい (わらわ)たちは縄張りの中にいるのに静か過ぎじゃ」



アロード「俺の嫌な予感は当たるからなー そんな雰囲気もするぜ」




すると 陸地の目の前がボコッ!と浮き上がり ザバーン!と海から何か現れる



部下A「げー!さっきのクラーケンじゃあねーか!」



逃げたクラーケンの子供が戻ってきた

しかも触手を一本あげて その上に人影が見える



?「アイツらかい?アンタをイジメたのは?」



ぐすぐす と泣きながら うんうんと縦に首を振る

まるで子供が親に言いつけたような光景だった



?「よくも かわいい あたいの子分を泣かせたね!

ただお友達になりたいだけなのに大砲までぶっぱなしやがったな!!」



触手の上にいる人物は 人魚のように下半身が魚で上半身が人間みたいな姿だった それにしては肌は青白く サメのようなフォルムにギザギザの歯をした 珍しいサメ型の人魚がいた



部下B「何がお友達か! 襲ってきたのはそっちだろ!」




?「しがみついただけだ 船を壊してないだろう?

この子は寂しがり屋だからそうするしかなかったんだ!」



うんうんとクラーケンは頷く



アマネ「待てえい! (わらわ)を叩き落としたではないか?」



?「そりゃあ 挨拶だ! 人間だってするだろ! 手と手を叩いて」



アマネ「なんと! (わらわ)は挨拶されただけだったのか・・・」

ショックを受ける



?「とりあえず 泣かせた落とし前はつけさせてもらうぜ

人間ども!」



アロード「全員戦闘準備!」



部下たち「了解!!」



アロード「その前に名前を聞こうか?

俺はキャプテン・アロードだ!この船の船長だ」




?「あたいは 魔王軍四天王の1人 深海将 シャークリア!!」




部下たち「えー!? 四天王!?」



シャークリア「さあ・・・覚悟しな!」



ベルクスたちも構える




旅の第1関門はまさかの魔王軍四天王だった・・・






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