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第5話 デジャヴ

翌日 教会の一室で目を覚ました



それと同時に部屋にノックの音がする トントンと

ガチャ 扉を開けてきたのは昨日助けて自分の手を握って引っ張った『ペティ』という女の子だった。



「おはよう!ゼオンお兄ちゃん朝ご飯だよ~!」



元気よく挨拶してくれるペティに俺も

「おはよう!ペティ知らせてくれてありがとう!」と答える

「ニヒィ」と笑顔になるペティ



朝食をルピスさん、子供たちと一緒に食べる

昨日と一緒でペティが隣に座り、朝食を食べる

どうやら助けたこと原因だが、すっかりペティに懐かれてしまったらしい



仕事と宿を見つけるためルピスさんにお世話になりましたと挨拶すると「もし 宿が見つからない時はここへ来てください」と言われる

「え?いいんですか?また来て?」と驚くゼオン



不思議そうにルピスさんを見ていると彼女の影にペティの姿が見える ちょっと涙目になっていた



ペティは「もうどっか行っちゃうの? まだ一緒に居たいよ~」と涙ながらに言う



ゼオンは「うん、わかった! 仕事が終わったら帰ってくるよ!」とペティの頭を撫でる



「ニヒヒ」と笑顔になり 元のペティに戻る



その日からゼオンは帝国の下町でお店で売る回復薬(ポーション)の配達や屋台の受付と調理 酒場のウエイターなど有り余る体力で次々と仕事をこなしていた



夜には教会に帰り 稼いだお金の一部をルピスさんや子供たちの生活費に出し 一緒に食事をして寝るまで遊んだりする賑やかな日々を過ごす



毎日過ごすうちに子供たちのお兄さん的存在になっていたゼオン ルピスも子供たちの相手をしてくれる彼は孤児院に必要な方だと認識し始める



ペティには子供らしい無垢な感情で将来 ゼオンお兄ちゃんのお嫁さんになること考え 常にゼオンの隣や抱きつき かまってちゃんアピールをしてくる



そんなある日 仕事終わりに夜道を歩いていると裏路地から「嫌っ!離して!」と女性の声が聞こえた



まさかと思い、行ってみるとまたあの三人組の男が人さらいをしてようとしていた



まさにデジャヴ!!



「おい! またか!」男たちに話しかけると


「ゲッ!」


「ウワッ!」


「なっ!」と三者三様に驚きの声をあげる


「ま、まずいアイツはやばい!」


「またボコられるのはヤダ!」


「に、逃げるぞ!」


自分たちを痛めつけた相手を思い出し、女性を置いてさっさと逃げ出す三人組

はぁとため息をつき、女性を助ける



「ありがとうございます」お礼を言われ、女性はその場をあとにした



「全くなんで人さらいなんてするんだか」

呆れながら再び帰り道を歩きだす



翌日 仕事に向かおうと下町を歩いていると昨日とは別の裏路地に人だかりができていた



なんだろう?気になり、近づいてみると兵士たちの姿も見える背伸びして現場を見るとそこにはあの三人組の遺体が転がっていた・・・



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