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第57話 燃え上がる炎VS凍てつく氷



ゼオン サイド・・・


宮殿前の広場で向かい合うゼオンとヴァイスハルト


ゼオン「よう! 皇帝暗殺しようとした以来だな・・・」


ヴァイスハルト「・・・傷はどうだね?」


ゼオン「ああ ばっちり!」


左脇腹を見せる 傷はキレイになくなり 全快の状態だった


ヴァイスハルト「なるほど さすが魔族だ・・・」



アレクセイはどうしたらいいかオドオドしていると

「陛下はお下がりください・・・邪魔ですよ」とヴァイスハルトに言われ 宮殿内に逃げ出す



スッと手を上げ なにか合図するヴァイスハルト

後ろから2人組がゆっくりと歩いてくる


「!・・・あの2人は!」

シリウスが気づく


モヒカンに破れた服を着た ユー ア ショックの音楽が聞こえそうな世紀末のならず者もどき


シリウス「テキーラ&ウォッカ!!

やはり連行した理由は聖騎士と同じように・・・」


テキーラ&ウォッカ「ま、魔物を・・・殺せ 魔族を・・・め、滅せよ・・・」

勇者因子による魔物や魔族に対しての過剰な殲滅意識を植え付けられた操り人形となっていた


ヴァイスハルト「まずはこの2人を倒せたら相手をしよう・・・殺れ」


彼の言葉に従い 2人は戦闘態勢に入る



ウォッカが先読みの魔法ビジョンで少し未来を見る・・・


見えたのは 兄のテキーラが横に倒れている光景だった

ウォッカ「!?」

訳が分からず 思念伝達(テレパシー)を送ろうとした時


ゼオンの裏拳が兄 テキーラの顔面にめり込んでいる状態だった

そのままぶっ飛び 横に倒れる


ビジョンと同じ光景が広がる


再び 先読みをすると・・・


今度は自分が倒れていた

ウォッカ「!?」

またしても訳がわからない情報が見えるが いつの間にかゼオンは後ろにいてウォッカの首筋に手刀をトン!と当てて気絶し 先読みと同じ光景になる


瞬殺!・・・


それなりに強くて戦場を駆け抜けた傭兵兄弟を

ゼオンは一瞬で片付ける


シリウス「あの時よりも成長している!?」


2人組をあっという間に倒し 驚くみんな



ゼオン「さぁ 今度こそ相手してくれるんだろ?」

何事もなかったかのように首を曲げてポキポキと鳴らす


「準備運動にもならねーよ」ゼオンが挑発する


ヴァイスハルト「ふ・・・そうか・・・ならば」

腰の剣に手を当てる


ヴァイスハルト「最期に言う言葉は?・・・」

腰から剣を抜き 構える



ゼオン「くたばれ! 偽勇者!」

指をポキポキ鳴らし 構える



ザッ!とお互いに飛び出し 剣と【イグニス】がぶつかる

ガキーン!



ゼオン VS ヴァイスハルト 開幕・・・



開幕早々 ヴァイスハルトによる素早い剣術が繰り出される

だが それを驚異の身体能力と反射神経で拳を出し 剣を弾き 避けてかわし 対応していた



ガルベド「マジか? 初見殺しのヴァイスハルトの剣術に対応してやがる!」


シリウス「普通の魔族なら殺されている それなのに彼は・・・」


五聖の2人はゼオンの姿に驚く



キン! キン! ガキーン! ガキーン!


ヴァイスハルト「・・・・・・」


剣を振るう彼自身もいつもと違うことに違和感を覚える

「なぜ 私の太刀筋が見切られている?」


ヴァイスハルトが合同訓練などをしなかったのには

第1に聖騎士の調整が優先的だったが、自らの手の内をあまり知らされなくなかったからだった


氷魔法ばかり使うと思わせて 剣術で仕留めるというスタイルで今まで初見の者を屠ってきたが、ゼオンはそれにすぐに対応でき 彼の剣術を見事捌き 避けている



ブン! ブン! ガキーン! ブン!

仕留める勢いで剣を振るうが 避けて空振りに終わるのが数回起きる


ヴァイスハルト「!?」


ガキーン! チリチリ!


剣と【イグニス】が火花を散る


「確かにお前は剣でも強い・・・だがな・・・お前より強いやつを知ってるんだよ!こっちは!」

ゼオンは答える


ゼオン「お前より速くて 重い一撃で毎回 ヘトヘトになるまで叩きのめしてくるだ!」


キン! キン! ドーン! ズザザザ!


回し蹴りを放ち 剣でガードされるが後ずさりをさせる


ゼオン「お前よりリエナの方が強い!」断言する



シルヴィア「当たり前ですよ・・・」

ゼオンを見て微笑む



ザッ!再び踏み出す両者


ガキッ! ガキッ! ガキッ! ガキーン! ガキーン!


拳の連打と剣の連斬がぶつかり合う


ゼオン「ぬうううううう!!」


ヴァイスハルト「・・・・・・」


ゼオン「おりゃ! せい! でりゃあ!」

果敢に攻める拳や蹴りを繰り返す


キン! キン! キン! キン!


だが 相手も帝国五聖筆頭までなった男 そう簡単には打撃を与えられない


両者 譲らない一進一退の攻防が続く


ガキン! ガキン! ガキン! ガキン!



ヴァイスハルト「そろそろか・・・」

キン!とゼオンの攻撃を弾き 後ろにさがる


ヴァイスハルトの周りが冷たくなり始め 白い冷気が現れる 地面もパキパキパキ!と凍てつき 大気中の水分が氷へと一気に冷やされる やがて左右に鋭い氷柱を作り出す


ヴァイスハルト「君も本気を出すときだよ」


ゼオン「なんだよ・・・待っててくれたのかよ」

【ヒートアップ】して発火(イグニッション)寸前だった


ゼオンの両手 両足から炎がボワッ!と燃え上がる


ヴァイスハルトとは違い 燃え上がる炎によって熱気が起こり 地面の凍てついてくる氷を跳ね返すように蒸発される


氷の領域と炎の領域ができてお互いぶつかり合うように冷気と熱気による蒸発が繰り広げられる


先に動いたのはヴァイスハルトだった

2本の氷柱を発射する


それを炎の拳で砕く

次にゼオンが距離を詰めて蹴りを放つが 避けられる


すると 十字架にされている人々の中央の方へ 跳躍して距離をとるヴァイスハルト


すぐに追いかけるゼオン


氷柱を数本産み出し 発射する


左右に十字架にされた人たちがいるため下手に横に回避できないと瞬時に理解し 胴体を狙った氷柱はスライディングしてかわし 足下を狙った氷柱が来た時はジャンプして身体をねじり 回避する

人間離れした運動に皆の目が彼に釘付けになる・・・


さらに多くの氷柱で串刺しにしようとするヴァイスハルト

発射された瞬間 足裏に炎を溜めて ダンッ!と高くジャンプしてヴァイスハルトを越える

左手に炎を集中してジェット噴射のように放ち 地面に着地して一気にヴァイスハルトの後ろをとる


振り向こうとする彼が見たのは右拳に炎を纏わせ 構えていた姿だった ヴァイスハルトが氷を作る前にゼオンの右ボディーブローが腹に入る ドーーン!


ズザザザザ!と後ずさりをするが ゼオンの拳は確実に彼の腹に命中する


ヴァイスハルト「くっ!・・・」

久しぶりに攻撃を受けて 油断したと後悔する


ゼオンは「まだまだ!」と言って走り抜ける


足下から氷を出して凍結させようとするが また高くジャンプして避ける

それを狙っていたヴァイスハルトは空中に浮いてる彼に氷柱を撃ちまくる

それにゼオンは身体をものすごく速く前方に回転させて氷柱を弾き 砕き 降りてくる 途中 2、3本氷柱が刺さるが かまわず回転を続け ヴァイスハルトの至近距離まで近づく そして回転を利用した右足のかかと落とし『炎月脚(えんげつきゃく)!!』が炸裂する! ズドーン!と


頭ではなく左肩に命中したが 今までのかかと落としより威力が上がった『炎月脚』が見事 決まる


ズドーン! ズザザザザ!と技を喰らい 後ずさりをして

左肩を右手で押えていた



ガルベド「やっぱ スゲーやつだぜ ゼオンは!」


ミウ「やっちゃえ! ゼオ()ぃ!」


シルヴィア「まさか・・・彼に2度も攻撃を当てるなんて・・・」


シリウス「もはや 魔族であるとかそう言うものではない! 彼だからこそあんなに強いだ!」



「・・・ゼオン」急成長をした彼にデミナスや色々な人たちが見守る



刺さった氷柱を一本一本 引き抜き地面に投げ捨てる

血が流れるが まだ余裕の表情でニィと笑う



一方 ヴァイスハルトは予想よりもダメージを喰らい 焦るかと思いきや 左肩を氷や冷気で冷やして痛みやダメージを軽減していた シューと左肩を冷やす


ヴァイスハルト「今まで戦った魔族で1番強いな・・・けど 私にはまだ届かないね・・・」



ゼオン「言ってろ! こっちも燃えてきたばかりだからな」



2人はまだ始まったばかりだと宣言する


燃え上がる炎 VS 凍てつく氷 果たして勝つのはどっちか・・・





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