第54話 聖鎧システム
「ぐぬぬぬぬ・・・私の無人機たちが新型ゴーレムなんぞに・・・」
自分の開発した無人機が次々に壊されて 怒る太った男
「やはり無人では役に立たんな!」
リグレット博士が自慢気に挑発する
「ぐひひひひひひ・・・開発者というものは何かのために保険をかけておくものです」
不気味な笑い声とともに遠隔操作機でなにかを入力する
ガタガタガタガタと全身が震え上がり キューン!と一旦機能が停止する 無人ゴーレムたち
グラディス「なんだ?」
ユウマ「絶対に嫌な予感がします」
すると 目が赤色だったのが 今度は紫色に光り始める
ギューン! 「殺戮モードニ起動シマス」
無人機が一斉に喋り出す
ユウマ「やっぱり絶対ヤバいやつです・・・」
ガシャガシャガシャと早歩きになる無人機たち
ドーン!と数体が飛び上がり 新型ゴーレムを踏み潰そうとするが ジェットパックを上手く使って回避する
ユウマ「急に動きが速くなった? 攻撃パターンも違う」
グラディス「ふん! はっ! せい!」
襲いかかる無人機を相手にするが 急に動きが獣みたいになり対応に遅れる
キン! キン! ガキン!
さらに四足歩行に変わり装甲の薄い関節部分を狙いづらくなる
ユウマ「この!」ズバー!
「てや!」ガキーン!
「どうだ!」ウーン!バリバリ! ズバー!
なんとか移動しながら数体をチェーンソーブレードで切り裂く
しかし ふとした瞬間に左腕に3体がしがみついていた
右側からも襲いかかってきたのでチェーンソーブレードで切り裂く
その隙に無人機は同じく左腕の関節部に手を突っ込み 無理矢理 損傷させようとしていた
ザシュ! ザシュ!
ピピピピ 「左腕関節部 損傷 損傷」
機械の声でユウマに知らせる
ユウマ「分かってるよ! こんの!」
左腕をぐるぐる振り回して 切り離そうとするが しっかりしがみついて離れない
ユウマ「こうなったら こうだ!」
また飛びかかってきた無人機に左腕をぶん回して
ガーン!ガーン!と無人機同士をぶつけさせる
しかし さらに左腕に無人機がひっつく
ザシュ!ズバ!ガリガリ!
無数の手が関節部を攻撃してバチ!バチ!と火花が散る
ピピピピ 「左腕関節部 破損 破損 操縦不可能デス」
今度は破損したことを知らせる
ユウマ「くっ!仕方ない! 左腕をパージ!」
ピピピピ 「了解 左腕ヲパージシマス」
バチ!バコーン!と左腕が切り離される
腕にくっついたままの無人機をズババババ!と切り裂く
だが、周りを見渡すとまだまだ殺戮モードの無人機がいた・・・
グラディスも苦戦する
さっきとは違う動き翻弄されながら斬りかかるが、弾かれる 隙を見せた数体の首を斬り落とすことに成功するが
数が多くて手こずる
一列に並び 数で押そうとする
そこへ・・・
「一列に並ぶとは好都合!・・・」
「玉座剣の伍『業魔断骨』!!」
ズバー!と縦に斬撃が入り 十数体をぶった斬るリエナ
リエナ「グラディス! 無事か?」
グラディス「はい・・・でもユウマが・・・」
2人はユウマの乗るゴーレムが大量の無人機に囲まれていた
ユウマ「この! うりゃ! もう! 数が! 多い!」
ズババババ! バリバリ!と切り裂くが ついには刃こぼれをして無人機を切れなくなる
ピピピピ 「チェーンソーブレードニ異常発生 発生」
ユウマ「ヤバい!ヤバい! 離脱しなきゃ!・・・」
ジェットパックと重力操作術式で飛ぼうとするが 無人機が飛びかかり足に掴まり 下降する新型ゴーレム
さらにジェットパックの噴射口に手を突っ込み 誘爆を起こす
ドーン! バゴーン!
ピピピピ 「両肩ジェットパック破損 全武装使用不可
危険 危険 操縦者ハ脱出ヲ・・・」
ユウマ「したら殺されるよ!」
機械に文句を言う
だが ジェットパックは破壊されて地面に落ちる
ズザザザザ! キューーン!と機能が停止する音が聞こえる
ユウマ「痛たた! もうダメか・・・」
あきらめかけていた その時・・・
起動した時の謎のメッセージを思い出す
ユウマ「そうだ!あれって!?」
メッセージを開き 命の危機か
「YES か NO」が出てくる・・・
「ぐひひひひひひ やはり無人機の方が優れている!
これで金もまた入る! ぐひひひひひひ・・・」
無人ゴーレムの開発者は大喜びする
「どうだ! リグレット! 貴様より私の方が優れているぞ!」
リグレット「ふふふ・・・開発者は保険をかけておくものだろ?」男のセリフをそのまま返す
「ま、まさか!?」男は汗をだらだら流す
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「YES」を選択するユウマ
すると 何かが起動し 画面に「聖鎧システム」と出る
ユウマ「?・・・セイ・・・ガイ?」
ピピピピ 「聖鎧システムヲ起動」
機械の声でシステムが動く
操縦していた両手 両足に機械が取り付けられる
両肩 胸部分 腰にも装着され そこから
ウイーン!ウイーン! ガチャン! ガチャン!と
機械が全身を覆い包むように変形していく
まるでアイアンマンのようにシャキン! カチャン!カチャン!と全身アーマーに身を包まれる
「な、なんだこれ!?」
驚くユウマをよそに操縦席が勝手に開く
ピピピピ 「聖鎧装着完了 操縦者ヲ射出」
ユウマ「え? 射出!? 」
ドシューーーと操縦席から射出されるユウマ
その間に無人機が群がり 次々に新型ゴーレムを無茶苦茶に壊していく
間一髪のところだった・・・
リエナとグラディスはゴーレムが壊されていく様子を見て
リエナ「!?」
グラディス「ユウーーマーー!!」
泣き叫ぶ
グラディス「そんな・・・」生きる目的を失ったような感覚に見舞われるダークエルフの剣士
リエナ「ん? なにかこっちに来るぞ!」
人サイズの無人機かと思ったが なにか叫んでいる
「うわああああああ!!」
グラディス「ユウマ!?」
声を聞いただけで分かる
ヒューン! ズドドドドド!と転がりながら落ちてきた謎の人型機械
「いてて?・・・あれ?痛くない? なんで?」
ユウマはゴーレムから飛ばされて地面に激突したはずなのに痛くなかった・・・
手や腹を見て 気づく
自分の身体に機械の鎧に包まれていることに・・・
グラディス「ユーーウーーマーー!」
グラディスが抱きつく 身体がゴツゴツしているが お構い無しである
「良かった!生きてるよ!」
うれしそうに頬ずりするグラディス
「ユウマ それは一体?」
リエナが質問する
ユウマ「聖鎧システムっていって・・・僕にもよく分かりません」
「な、なんだあれは?」無人機の開発者が驚く
「リグレット! 貴様 一体なにを?」
リグレット「ふふふ・・・あの2人からオススメされた本に特殊なベルトを付けて変身する勇者が居てな・・・
参考にさせてもらった! もちろん お前の無人ゴーレムの強度とパワーも参考にしたさ!」
悪い顔で微笑む博士
「それにただのアーマーではないぞ! 非力な者でも自動で機械の万力の出力が出るものだ・・・
戦闘モーションはゼオンのデータを元に作った!
つまり・・・もう1人のゼオンがいることになる
ふふふ ふははははは・・・」
高笑いをして力作を自慢するリグレット博士
イングリット「はあー・・・まったく困った妹だ・・・」
そう言うが 口元はニヤリと悪い笑みを浮かべる
無人機が襲いかかるが ユウマの鉄拳が頭部に当たり ブチブチといって胴体から切り離され 機能停止する
他にも腕を壊したり 脚を砕いたりして次々と無人機を破壊する・・・
「ふん! でや! とう! おりゃ! この! はっ!」
身体が思い通りに素早く そして圧倒的パワーで無人機を倒せることに驚きつつも高揚感でいっぱいだった
「僕・・・今・・・ゼオンさんみたいになってる!?」
別方向からも襲ってくるが
「玉座剣の肆『一文字斬り』!!」
リエナが前方に一と空間を斬ると吸い込まれるように無人機が集まり一文字に触れた瞬間 ズバー!と斬られる
リエナ「もう少しだ! やれるな?」
ユウマ「もちろんです!」
ドガッ!と蹴り無人機を吹き飛ばす
ユウマ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
スタープ◯チナ並みの拳のラッシュで無人機を破壊しまくる
ドガガガガガガガガガガガ!!
グラディス「ふん!」 ザンッ!
負けじと無人機の首や脚を斬る
リエナ「玉座剣の壱『帝天衝』!!」
ズガーーーーン! 突きの衝撃波で薙ぎ払う
ユウマ「リエナ様! ここはもう大丈夫です!
先に行って下さい!」
残りは20体ほどになり 余裕になってくる
リエナ「分かった! 我は先に進む! 頼むぞ!」
リエナは宮殿の方に向かい走り出す・・・
ユウマ「任せてください!・・・」
ダッ! 無人機に向かい走る
「一度やってみたかった技がある」心の中で言う
軽く飛び上がり 前方に身体を2回転してその勢いで右足のかかと落としを放つ
『円月脚!!』
ドガッ! 無人機の脳天を直撃する一撃
メキメキ!と音をたてて メタリックな身体にひびが入る
そして ドガーン!と無人機をスクラップにしてしまう
ユウマ「今の僕は・・・負ける気がしない!」
ユウマ・・・聖鎧システムによりパワーアップ
無人機 残り20体ほど・・・
『聖鎧システム』
ゼオンとユウマにオススメされた本に登場する変身する勇者からヒントを得て リグレット博士が開発した装着アーマー
無人ゴーレムの強度とパワーも参考にして さらに戦闘モーションはゼオンを元に参考にした近距離戦タイプ
非力な人でも機械の万力で出力が出せる優れもの
モデルはメタル◯アライジングの雷電




