第15話 ヴィヴィアン デート
デミナスに入隊して数週間が過ぎた 休日の前の日に
ヴィヴィアンさんは俺に頭を下げてお願いをしに来た
ヴィ「お願い明日 一日付き合ってほしいの!」
ゼ「え? どうしたんですか? 何か困りごとですか?」
ヴィ「そう! すっごく困ってるの!」
すっごく目がキラキラして迫ってくる それに圧され
ゼ「い、いいですよ 俺で良ければ力になりますよ」
ヴィ「ホントー!? よかったぁ!」嬉しそうにバンザーイのポーズを繰り返し喜んでいた
そう俺は内容も聞かずに OKをしてしまっていた・・・
翌日
軍服ではない普段の服を着てデミナスの門で待つこと20分
ゼ「遅いなぁ ヴィヴィアンさん」
扉がドーンと開き
ヴィ「ごめんなさい!! 準備に時間かけすぎちゃった!!」
そこにはいつもヴィヴィアンさんではなく
なんかふわふわでひらひらの一言で言えばおっしゃれな格好をした可愛い姿のヴィヴィアンさんが現れた!
ゼ「かっ可愛い・・・」思わず本音を口にしてしまい
ヴィ「でしょー!!可愛いですよね!ね!ね!」
グイグイ迫る
ヴィ「これは◯◯ブランドのね ◯◯っていうお店で買ってね」男の子がついていけない話を語り出すヴィヴィアンさんそこでゼオンは確信する女性がこういう時は必ずショッピングをして男が荷物持ちをするという都市伝説
今まさにその渦中に自分はいるのだと・・・
3時間後・・・
ヴィ「うわー!これも可愛い! でもこっちも可愛い!」
時間はかなり経っているが さすが鬼族 有り余る体力で何軒か回ったのに未だに元気である
ゼ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ」都市伝説通り大量の買い物袋を持ち 店の前のベンチで休憩をとる
それにして買い過ぎじゃないかと思うが 可愛いものに可愛いと言ってるヴィヴィアンさんが可愛く見えてしかたなかった・・・
ヴィ「ごめんね!荷物持ちさせて 次で最後だからね」
よかった次で終わる 安堵するゼオン
だが そこは男子禁制のランジェリーショップだった!
ゼ「えーー!!? なぜここにー!?」心の叫びだが 失礼だから声にはしない それが男だ!ゼオン耐えろ!
ヴィ「恥ずかしいんだけど、前より大きくなっちゃって
それで新しいのが欲しくてね・・・」急に照れるヴィヴィアンさん
ゼ「じゃあ 俺はベンチに」
しかし、ベンチにはペンキ塗り立て 座るな!の文字
しかも 隣の隣の隣の全てのベンチがペンキ塗り立て 座るな!文字ばかり
ゼ「かーーー!!」ペンキ屋バカなのか?そう思わずにはいられなかった
だが よく店をみるとカップルが一緒に下着を見ている
「こんなのいいんじゃないかな?」
「やだ エッチなんだから」そんな恥ずかしい声が聞こえる
よしっ!俺は空気だ!自分を空気だと思え!目を瞑り 下着を見なければ! 心頭滅却して俺はくう・・・と言う前に
ヴィ「ねぇ?ゼオンちゃん どっちがいいと思う?」
ゼ「あっ!はい! なんですか?」
目を開いてしまう そこには清楚系の白い下着とセクシー系の黒い下着を持ったヴィヴィアンさんが質問していた・・・
ゼ「えっと どちらも素敵です」どっちもカップが大きくて想像してしまう 男が決められる訳がねぇ!!
ヴィ「じゃあ 両方買いまーす!」
え?ヴィヴィアンさん両方買っちゃたよ!!驚くゼオン
ふいに店員さんが素敵な彼氏さんですね!と言い、俺もヴィヴィアンさんも顔が赤くなる
しばらく無言になる二人 ただただ歩いていると噴水広場にやってくる
辺りは夕陽に包まれ、気づいた時にはカップルたちがイチャイチャし始めていた
まずい!ここは帝都でも有名なカップルのイチャつく広場だった・・・
ここはヤバい!ヴィヴィアンさんの手をとり 移動する
広場から離れて 手を離そうとするがヴィヴィアンさんは離してくれなかった
ヴィヴィアンさんは人より大きいことに実はコンプレックスを抱いていた可愛い服もサイズが合わなくて着れない物が多かった 一人でお店に行っても相手にされないこともあった だけど 誰かと行くとサイズも大きいものを最近では多種族用のブランドで鬼族専門のお洋服を出すお店も増えている少しずつ良くなって来ているが、未だに一人の買い物は怖いと震えながら告白する
ヴィヴィアンは「ゼオンちゃんは私が怖くないの?」と最初から一番恐れていたことを聞く
ゼオンは自分も魔族で幼い時から怖い存在は会っていたのでヴィヴィアンにはなんの抵抗も偏見もなかった
「全然怖くないですよ! だってもっと怖い人知ってますから」
ヴィ「へ?」
ゼ「隊長ですよ 隊長あの人の方が俺は怖いッスよ」
ヴィ「ふっふっふっふ 確かにそうだね」涙目になって笑う
ヴィ「今日は本当にありがとうね! ふふふふ」
ゼ「こちらこそ えへへへへ」
ヴィ「また 買い物誘っていい?」
ゼ「量が少なくなるならいいですよ?」
お互いに笑い合う
ゼ「さぁ帰りましょう!」
帰り道もう手を離してもよかったが帰宅するまでヴィヴィアンさんはギュッと握りしめたから俺も離さないように握りしめるそれはまるでカップルがデートしているみたいだった・・・




