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ウイルス、細菌、真菌、原虫について

作者: ロロサエ

注目すべきそれぞれの違いは大きさではありません。

それぞれ属する種が全く異なりますし、構造も機能も違い過ぎます。

特にウイルスですが、これは果たして生命なのか?という議論が未だに続いている、謎の存在です。

生命とは何か?

というか、生命の定義とは?


今のところ次の3つとされています。

1.外と膜で仕切られている。

2.代謝を行う。

3.自分の複製を作る。

です。

細菌、真菌、原虫はこの3つのどれも行っていますが、ウイルスだけは違います。

2と3を自己だけでは行いません。

なので生命なのか非生命なのかという議論が続いているのです。

もしも生命でないなら殺すという表現は不適当です。

生きていないのですから。

壊す、不活性化させるくらいが適当かと。


自分で栄養を摂る事も増える事も出来ないので、ウイルスは宿主の細胞にとりつき、栄養を得、自己の増殖を行います。

つまり他の生物がいない空間では、ウイルスは増える事が出来ません。

必ず他の生物(動物であれ植物であれ)を必要とし、その体内に入り込み、宿主の細胞の中で自己の複製を作り出します。

増殖したウイルスの数が多くなってくると、ウイルスに感染した生命体の健康に害を与える事となります。


コロナウイルスに感染しても8割は軽症で済むと言われています。

それは免疫があるからで、ウイルスの増殖を抑えて病気までには至らないからです。

感染したから発病するとは限りません。

これはまた、ある程度病気が蔓延してしまったら殊更に検査しても意味がないという理由になります。

仮に1週間で全国民を検査出来、悔過も直ぐに判明するのであるならば、全国民に自宅に待機してもらい、七分の一ずつ順次検査する事も出来ましょう。

しかし、もしも全国民の検査に数週間、数カ月必要な場合、初めに検査した人でも他者の検査が終わるのを待つ間に感染する事もありえる訳で、やるだけ無駄に終わります。

数週間、数カ月も家に閉じこもり、接触を断つ事なんて出来ませんからね。

治療薬がある、初期段階など、徹底検査が必要な状況も勿論ありますよ。


ウイルスの特徴はそんなところで、細菌や真菌、原虫とは何でしょうか?


細菌と真菌。

同じ菌が付いているから似た仲間と思いがちですが、全く異なります。

細菌は原核生物、真菌や原虫、あるいは我々人類も真核生物です。

真核生物とは細胞に明確な核を持った生物の事です。

我々一般が普通に想像する生き物は皆真核生物です。

因みにパンを発酵させる酵母菌は細菌と思いがちですが、れっきとした真核生物なようです。


一方の細菌である原核生物ですが、真核生物のような確とした核を持っていない単細胞生物の事です。

イメージすると細胞の中にDNAが浮かんでいるような状態でしょうか。

真核生物だと丸い核があり、その中にDNAが収納されている、みたいな。

で、細菌には大腸菌、納豆菌、乳酸菌などがあります。

納豆菌や乳酸菌は人類が昔から利用してきた細菌ですね。

最近になって利用している訳ではありませんよ。


そして原虫ですが、これは難しい。

虫と書いてありますが、我々の想像する虫とはちょっと違うからです。

真核生物である事はそうなのですが、単細胞生物であって動物的なモノ、かつ病気を引き起こす性質を持った生き物となります。

ミドリムシも原虫に似た生命体ですが、病気を引き起こす訳ではないので原虫とはなりません。

Wikipediaによると原虫とは、

>すなわち、ある病気があって、その病原体を探したときに、発見された生物が単細胞生物的で、真核細胞であり、すなわち細菌類ではなく、菌糸のような構造を持たず、つまり菌類とは思われない場合に、これにこの名を付ける。基本的に運動性があればこの名を与える。

だそうです。

原虫は昔は原生動物とされていたようで、古典的な分類では原生動物には次の種類がありました。

①鞭毛虫綱(ミドリムシなど)

②肉質虫綱(アメーバ、有孔虫など)

③胞子虫綱(マラリア原虫など)

④繊毛虫綱(ゾウリムシ、テトラヒメナなど)

です。

これら原生動物の中で、特に病原性を持つ種を原虫と呼ぶようです。


それぞれの大きさも違いますが、それは余り重要ではありません。

発見されている中で世界一大きなウイルスはピソウイルスで、2マイクロメートルあります。

最小の細菌はマイコプラズマで、0.2マイクロメートルです。

例外を言い出すとアヤフヤになってしまうのですが・・・

ここを見た方が余程有意義です。

https://www.med.kindai.ac.jp/transfusion/ketsuekigakuwomanabou-252.pdf

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