3/4
C:バッドエンド
二人から好意を寄せられて、どちらかを選ぶなんて出来るわけない。
二人への好感度はマックスだ。
僕はこの気持ちを正直に答えた。
「二人とも好きだ! 付き合ってください」
バッチーン
両方から来た。
ビンタのサンドイッチだ。
衝撃が逃げ場がなく全部頭部へと降り注いだ。
「さいっっってぇえええええッです!」
「ふっっっざけんじゃっないわよッ!」
そう捨て台詞を残して二人とも去っていった。
二人に嫌われたショックからか、はたまたビンタの衝撃が残っているのか、頭がぐらんぐらんと揺すられている感じが続いている。
チクショー。せめて一人だけでも選んでおれば良かったのに。何故僕は欲張ったりしたんだ。
その後、二人からの接触はなく、虚しく悲しい青春が続くのだった。