表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/72

村長として

【★おしらせ】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 ユートの住む村に、鋼鉄アリと、ボスである女王アリが襲撃してきた。

 外では元勇者パーティのフィオナとえるるが抗戦してる。


 その一方で、村長の屋敷には村人達が集められていた。


「…………」


 村長キリコは周りを見渡す。村人達はみな、肩を寄せ合って怯えていた。

 外からは戦闘音が鳴り響いている。


 その都度……みなが怯えていた。


「ななみちゃん……こわいよぉう……」


 近くで赤い髪の幼女が、ユートの母……ナナミに抱きついてそうつぶやいていた。

 

「大丈夫よ~。ソフィちゃん。きっとフィオナさん達がなんとかしてくれますよ」


 ナナミは赤髪幼女……ソフィを抱きしめる。

 安心させるように頭をなでるナナミ。


 その隣には、黒髪の少年ユートが……いや。


 ユートの残した人形が置いてある。

 本物の人間に見えるが、人形でアリ、ユート本人では無いことを、キリコは知ってる。


 彼女には特別な力があった。それゆえに、見破ることができたのだ。

 では、ユートはどこに居るか?


 ……今、ダンジョンで敵と戦っている。

「……村は大丈夫かしら?」「……あんな化け物に襲われたもうおしまいだ」「……どうしよう」


 不安がる面々。キリコは何も言えなかった。だが……。


「大丈夫ですよぉ!」


 ナナミが笑顔で、周りを見渡し、村人達を元気つけるようにいう。


「冒険者さん達が、絶対にたおしてくれます。わたしたちは、彼らを信じて待ちましょう!」


 ……周りを励ます、その姿。

 キリコはハッとさせられる。そして、かつての自分を思い出す。


 ……まだ、ユートの父が生きていた頃。

 ユートの父の宿屋がうまくいっていないときがあった。

 そのときに、キリコは何も言えなかった。


 でも、ナナミは違った。彼女は辛いときでも、夫となる男を励ましていた。


「……最初から、負けてたんだ」


 キリコはナナミの夫、つまりユートの父にずっと惚れていた。

 でも横から突然やってきたナナミに、ずるい手でかっさらわれたと。


 ずっとそのことがしこりになっていた。。……気づけば外部の人間を排除しようとしていた。ナナミを恨むが故に。


 でも、違う。

 ナナミを恨むのは、お門違いだ。


 ユートの父を取られたのではない。

 彼は、ナナミを選んだんだ。どんな辛い状況でも、励ませる……あの強い女性を。


「…………」


 キリコは立ち上がる。ある、決意を胸に。

【★新作の短編、投稿しました!】


タイトルは――


『伝説の鍛冶師は無自覚に伝説を作りまくる~弟に婚約者と店を奪われた俺、技を磨く旅に出る。実は副業で勇者の聖剣や町の結界をメンテする仕事も楽々こなしてたと、今更気づいて土下座されても戻りません』


ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n5022ia/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ