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アリの巣へ



 俺、元勇者ユートは、大人の姿となり、冒険者ディアブロとして、クエストに挑むことになる。


 所属する冒険者パーティ【黄昏の竜】のメンツと、その他冒険者たちと一緒に、ダンジョンの前にいた。

 指揮は、黄昏の竜リーダーのナハティガルがとる。


「みな、良く集まってくれた。今日でこの依頼を終わらせるぞ」


 ナハティガルは剣使いで、見た目も美しく、そして強いため冒険者たちの間で人気が高い。

 彼女の言葉にみんなが耳を傾けている。異論はなさそうだ。


「部隊を2つに分断する。地上部隊と、地下部隊だ」

「リーダーよぉ、分ける必要なんてあんのか?」


 ナハティガルに手を挙げて疑問を呈するのは、黄昏の竜の魔法使い、ヒルドラだ。

 魔法使いのわりにガタイがよく、一見すると男にみえるが、女だ。


「鋼鉄アリは数が多く、また、ダンジョンの固い壁に穴をあけて進む習性がある。つまり」

「なるほどなぁ、おれらがボスやっつける間に、ざこアリどもが外に出る危険性が高いってことだなぁ?」


 ヒルドラの言葉に皆が納得したようにうなずいている。


「地下部隊は黄昏の竜+サポートに2パーティ。地上部隊への連絡役として、アサノの分身を置いてく」

「……承知したでごじゃる、リーダー」


 アサノは極東出身で、シノビという特別な職業についてる。

 彼女が念じると、アサノそっくりの分身が発生した。


 どうやら分身同士での意思疎通が可能であるらしい。何か起きたとき、すぐに対応できるようにという采配だ。


「鋼鉄アリの女王は強い。だがうちのパーティには期待の新人、ディアブロがいる。われらが必ずや敵を倒してくるから、地上部隊のみんなは、守りのほうを頼む!」

「「「応!」」」

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