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1-1 苦悩 のち 出勤

 彼、杉山茂(スギヤマシゲル)は一般人である。

 どこにでもいる平凡かつ平均的で特徴もないが、強烈な嫌悪も与えることのない、所謂モブ的な日本人である。

 中高大とも誰かに羨まれることもなく、蔑まれることもないレベルの学校教育を修め、ただ凡庸なため上手く自分をアピールできず就職活動に失敗した経験を持つ男であった。

 ただ、仕事ができない訳ではなく、就職浪人後務めたバイト先の企業からは中途採用での雇用も打診されるくらいの真面目さはあり、バイト仲間からは好ましいとの評判は有る。

 趣味に金をかけるわけでもなく、程々に楽しみ、酒やたばこには興味もなく、酒席などに程々に付き合い、食に関して言えばチェーン店の定食で満足感を十分に得ることのできる男。

 とても普通のアベレージ50の20代男性である。

 そんな彼が平均50点の生活から転げ落ちたのは“現代日本の時間軸”で昨日のことだ。

 バイト先の仕事が終わり、少し本でも買おうかと商業ビルの本屋に立ち寄ったのが運のつきだった。

 茂が何か面白い本は無いかと立ち止まったその地点。

 商業ビルというのはそのテナントが各階に入っているのである。

 つまり、茂がいる本屋の階の下にも上にもテナントがあるわけだ。

 ここで、普通である茂にとって最悪の事態が訪れた。

 茂のいるフロアの一つ上。

 そのフロアに、「勇者」「聖女」「聖騎士」がコーヒーショップで寛いでいたのである。

 もちろんその時の彼らは「勇者」とかそういった者ではなくただの非常に賢く、運動神経が高く、誰もが振り向く容姿を備え、人格者であるだけの高校生たちだったわけだが。

 さらに茂のいるフロアの一つ下。

 そのフロアに、「魔王」「軍師」が一緒に音楽店へギターを見に来ていたのである。

もちろんその時の彼らは「魔王」とかそういった者ではなくただの非常に友情に厚く、運動機能が高く、皆を引っ張っていく不思議なカリスマを備えた、義理堅いだけの高校生たちだったわけだが。

当然のことながら、まあ“そう”なるだろう。


 特別な彼らが巻き起こす特別なイベントが運命の糸に導かれ、その商業ビルで引き起こされたのである。

 本来ならば平凡な茂がそんなイベントに関わることは無いのであるが、何せ特別な彼らである。

 「勇者」というプラス因子、「魔王」というマイナス因子が迸るイベントに巻き込まれるならば、丁度プラマイゼロの「凡骨」が選ばれるのは世界の意思だったのだ。

 結果、茂は異世界に召喚される。

 ただし、全くのノーチート、ノースキル、ノースペシャルな一般人としてだった。


「酷いよな。俺、絶対無理だっていうのにあいつらこっちの話全然聞かないしさ」


 ぶちぶち言いながら、ナイフを使い“異世界”で使っていた鎧を解体していく。

 金属部は無理でも乾いている皮の部分であれば、この地域では燃えるごみとして出すことが出来る。

 乱暴な使い方でナイフの刃先が欠けないかと思うが、未だに欠けたりしたことは無い。

 「聖騎士」がくれたそれは無骨ながらしっくりと手になじみ、細々とした作業に使うのに最適なものであった。

 明日の木曜日は茂の住んでいるこの地区では燃えるごみの日である。

 地区指定のごみ袋に解体後の皮部分を燃えるごみとしてごみ袋に放り込んでいく。

 “異世界”で3年にわたって自分を守ってくれた相棒であったが、如何せん“現代日本”ではあまりに異質である。

 早急に証拠隠滅をしなくてはならない。


「俺一人だけ帰ってきたけど、皆大丈夫なのかな」


 はぁとため息がでる。

 向こうで生活していたのは3年。

 しかしこちらでは実質数時間程度の時間経過でしかなかったのだ。

 向こうから帰還し、気が付いたのは営業終了後の件の商業ビル。

 拉致られたその場所に数時間後に現れたわけで、どうも盛大に警報装置が作動してしまったようである。

 駆けつけてくる警備員と思われる足音から全力でのがれ、屋上からビルを脱出したわけなのだが、日本の街中で槍と盾を持った鎧姿の不審者は即通報されてしまう。

 これ以上ないくらいに細心の注意を払いながら借りているアパートまで実質3年ぶり、経過時間では半日の帰宅を果たしたのは深夜1時過ぎだった。

 向こうで財布やら携帯やらは失くさないように「勇者」たちへ預けていたのだが、最後の最後までお守り代わりと言い訳して未練がましく免許証ケースへ折りたたんだ1万円と自室のスペアキーを残していたのだ。

 それを使い、近所に不審に思われない様こっそり帰宅し、入浴、就寝。

 前日の炊飯器の飯と冷蔵庫の残りにインスタントみそ汁で一息をいれた、というのが先程までである。

 ちなみに一息入れて姿を確認したところ、どうも若返っているようである。

 とはいえ、極端なものではなく、誰かに言われたならば“最近肌つやがよくって”とごまかしがきくレベルである。

 こちらの時間軸に合わせて肉体もアジャストしたのであろうか。


「帰ってきちゃったよ。帰ってこれるんだから、早くあいつらに連絡行ってくれたらこんな心配しなくてもいいんだけど……」


 件の異世界に召喚された茂たちはまあ御約束どおり世界の破滅を防ぐため戦うことになった。

 と、いうかそうさせたかったのだろう、召喚主は。

 だが、ままならぬものである。

 召喚陣のあるその場所はすでに、廃墟であった。

 と、いうか廃墟になってしばらく経っていたようである。

 草が生えて、誰もいなかったのだ。


「一番近い村まで2日もかかるんだよな。あの廃墟」


 その世界の命運をかけた戦はとうに終わってしまい、数十年がたち国の名前も変わっていた。

 召喚主は召喚に失敗したと責められ、国の中枢からは引くことになったがすでに天寿を全うし、世界は魔族・人・亜人の治めるそれぞれの国々が多少の諍いはあれども平和に暮らしている状況で、「勇者」やら「魔王」やらの出る幕などとっくに無くなっていたわけである。

 そんなわけで、全員が途方に暮れる中、召喚の気配を感じた国が彼らを保護し(勇者の威光らしい)、今後の活動について情報を貰うことが出来た(魔王のカリスマらしい)ので協議することになったのだ。

 まず召喚陣自体は発動までに時間がかかったとはいえ、現在も起動可能ということが分かった。

 次に日本へ帰還の術は確認される限り、現在この召喚陣のみであること。

 召喚陣の元となった文献は召喚主の左遷・逝去によりすでに遺失しており、さらに元を辿れば非常に危険な古代遺跡から発見されたこと。

 それはいまだに最深部まで調査は達せず、未だに何らかの学術的な遺産があると思われること。

 と、いう訳で「勇者」たちは全員で古代遺跡の攻略に乗り出したのだ。

 凡人の茂も含めて。


「初日に死にかけたもんな。やっぱああいうのは主人公一行じゃないとダメだって話よ」


 未だに恐怖がよみがえるのだ。

 何もわからず死にかけた遺跡調査初日。

 目覚めた時に「聖女」がガン泣きしていたのを覚えている。

 そう言いながら鎧の解体の手は休めない。

 糸を抜き、解れたところから少しずつ金属部と革の境目を広げていく。


「村までは2日。そこからあいつらの遺跡調査施設まで15日……。戻ってきてればその日に連絡行くだろうけど。もうすこし時間はかかるかなぁ」


 今朝ポストに投函されていた今日の新聞をみる。

 取りあえず高校生の行方不明のニュースは載っていない。

 つけっぱなしのテレビでもその話題は出ていない。

 実質昨日の今日、実時間ではまだ半日も経っていない。

 恐らく彼らがいなくなったことが事件・事故として認識され、警察も動き始めたばかりの頃ではないだろうか。


「ただな、これはまずい」


 ちらとみたPCの動画サイト。

 その中に茂が映っている。

 投稿されたのは今日の5時過ぎ。

 題名は『超人!光速の騎士現る!!』であった。

 閲覧数はまだ9時前ですでに2000件を超え、その勢いは衰えない。

 どうも商業ビルの屋上から近くのビルへと飛び移りながら身を隠していたのだが、見つかっていたようである。

 ビルの間15メートルを鎧姿の男が次々と飛び越えていく映像と、別アングルの薄暗い幹線道路を疾走する姿を捉えたものだった。

 どうも投稿主は鉄道マニアでその幹線道路に並行する車両撮影を目的に定点で撮影していたようだ。

 CGだという意見も見られるが、マジなら人類を超えた超人だとネタとして面白く騒がれ始めている。

 運の悪いことにその鉄道マニアの動画は結構有名で、こんな釣り扱いのネタ動画を投稿したことが一度もないということでマジネタだという意見が多いことが茂の頭を悩ませる。

 検証サイトまで立ち上がり、現地の距離をはかりコマ送りして時速まで計測を始めているようだ。

 ちなみに結果としては、100メートルの世界記録の速度を2.4倍した上で走破距離が最低でも1.5キロにわたる。

 陸上の金メダルを全てかっさらえる逸材(笑)、と締めくくられてCGだろ、という結論で今のところ落ち着いているようだ。


「撮影場所、書かれてるんだよ。そこがマズイ。本当にマズイ」


 撮影ポイントが件の商業ビル近くであることはすぐにわかる。

 高校生の失踪事件の近くで、不審者がいる。


「絶対に調べるよな。警察が動くかもしれないよな」


 自然、鎧の解体速度が上がる。

 それはもう劇的にだ。

 一刻も早く、このブツを跡形もなく消し去らねばならない。

 でなくば、警察に捕まってしまう。

 本当のことをいってもきっと“こいつ頭おかしいんじゃね?”とされてしまうのだ。


「俺、悪いことしてないのに……。なんでこんな凶悪犯みたいに追い詰められてるんだろ」


 向こうの世界での実力をはかる術はレベルだった。

格が上がれば強くなる世界。

その中で茂のレベルは14だった。

これは本当に一般的な兵士のレベルである。

殆どの兵士が10~25までのレベル帯に属し、一般人でも鍛えている者は10を超えるくらいはある。

その中での14という数字は平均的で目立つわけでもない。

ただし現代日本でいえば、先程の検証サイトの結論の通り、陸上どころか全個人種目の金メダルを狙えるし、個人の携行できる火器までならば気合を入れて力を込め、当たる場所を誘導できれば骨折程度で済むかもしれない。


「おお、ぼーっとしてるヒマないんだった!バイト、行くまでに何とかしないとっ」


 実はかなり忙しいのだという事がこの一時間でわかったのだ。

 部屋に残る手帳で予定を確認すると、どうやら午後イチでバイトのシフトが入っている。

 しかも今、完全に金欠になっている。

 現状は財布ごと紛失している状態で、最後の1万円以外は素寒貧。

 稼がねば、飢えて死ぬ。

 家賃などは支払い済みだったことが唯一の救いだが、食費と最悪格安で良いからケータイが要る。

 実家には父母祖父がいるが、最近のおれおれ詐欺対策に公衆電話からの着信は全拒否にしているのだ。

 つまり、実家へと連絡する術も断たれている。

 どう考えても1万では乗り切れない。


「帰ってきてそのままバイトって、世知辛すぎるよなぁ」


 それにこういうときに普通と違う事をすると警察にばれると何かの漫画でよんだ。

 普段通りの生活を送ることが必要だろう。

 今の茂は犯行を隠そうとする犯人の視点でそう考えていることに気付いていない。


「バイトまであと2時間。どこまで片付けられるかな」


 鎧だけではない。

 兜、盾、更には銃刀法違反ブッチぎりの槍とナイフ。

 どうにかする必要がある。

 ナイフは包丁のラックにいっしょに置いてみた。

 ギリ珍しい洋風包丁に見えない事もない。

 盾はベッドの下に放り込んで、兜はどうにかインテリアに見えないかと色々挑戦し、失敗している。

 槍に関してはどうにもならない。

 これに関しては誰が見てもアウトだ。

 

「じゃあ、アイテムボックスにしまうしかないか」


 右手を何もない空間に無造作に掲げる。

向こうでは誰でも使えるアイテムボックス。

 最大容量が個々の才覚で決まるそれは一般人であれば3~8程度。

 茂は5セットという事で至って普通であったが、「勇者」一行はそこがぶっ壊れている。

 容量ほぼ無制限で無機物はそのまま放り込むことができるというチート性能。

 話を戻すが茂のアイテムボックスの許容空間は最大5セットまでである。

 グネグネとしたおかしな歪みが手の先に発生し、無造作にそこへと茂は手を突っ込む。現在放り込んでいる物は異世界の生活で最低限必要な品々だ。

 ポーション3個、マナポーション2個、火打石セット1個、清潔な黒の布地1巻、水1樽。

 それらを全て取り出すと、樽を風呂場に押し込み、代わりに兜と槍をアイテムボックスへと放り込んだ。


「……逆により恐ろしい劇物があることに気付いたぞ」


 むむぅと更に頭を抱えることになる。

 火打石と清潔な布、これはいい。

 別に双方とも現代でも持っていておかしなものではないし、最近この辺りで放火魔がでたということもない。

 清潔な布は前回「軍師」が遺跡の攻略状況の近況報告に来た時に、お土産でもらったものだ。

 怪我したりしたときに包帯代わりに使ったり、何かを包むのに使ったりとなかなか利便性が高く、ありがたく使わせてもらっている。

 これらは調べられても大丈夫。

 飲料水の入った樽。

 まあ、多少変な人に見られる可能性を考えたが、一軒家やおしゃれな居酒屋の前にインテリアとしておかれることもある。

 アパートの一室に持っているのは異常であるが、所持するにあたり個人の自由を主張できる物品ではあるはずだ。

 ただ、問題はポーション類である。


「……ばれると間違いなく捕まるよな」


 ポーション。

 皆の思うあれである。

 飲めばあら不思議、痛みを消し、傷が癒え、戦う意欲が増すというオカルティックな一品。

 マナポーション。

 こちらも皆の思うあれである。

 飲めばあら不思議、どん底まで落ちた魔力が癒え、精神が漲り、魔法が使えるというオカルティックな一品。


「それって、危ない薬がフレーバーで配合されてるだろ」


 考えてみてほしい。

 最大のメリット部分をオミットした場合、ポーション類の効能は、痛みを消し、戦意を高揚させ、精神が滾り、魔法が使えるようになると喧伝しているわけである。

 100%ダメなお薬である。

 実際、異世界でも一般人への過度の投与は厳禁であり、場合によっては中毒となり入院が必要になることもあるという。

 ただし、ある程度レベルが上がればその中毒になる率も下がり、件の「勇者」ご一行はそのような症状を完全に受けていないことも判っている。

 というか、茂以外の全員が持っていた「対毒物耐性(完全)」スキルの御蔭であろう。

 一応全て“薬草”から抽出したもので退院後は普通に生活できるわけで、現代のドラッグとは厳密には違いがあるのだが、それでも薬事法とかには触れるのではなかろうか。


「これもアイテムボックスに入れて、折をみてどうするか検討しよう」


 危険薬物であるのは間違いないが傷薬としては破格の性能である。

 茂の持つ低位ポーションであっても、四肢の欠損は無理だが、指や耳、鼻程度の欠損であれば10分もすれば生えてくる逸品である。

 万が一を考えると非常に惜しい。

 と、いう訳で5枠のうち4枠まで埋まってしまう。

 

「布か盾か……。どっちかだな」


 不思議なインテリアとして置いておける盾か、咄嗟に使うには便利な黒い布1巻。

 どちらかをアイテムボックスに入れておく。

 「勇者」たちはこんなことに悩むことなく全部入れておけるのだ。

 ずるっこいったらない。


「布、にしておこう。なにかに使うときあるかもだし」


 うむ、と布地1巻がうねうねした謎空間に消えていく。

 かざした手を戻すと何事もなかったかのようにその辺りはもとの光景を取り戻した。

 視線の先に時計が見えた。

 いつの間にか時刻は11時30分を過ぎている。


「ヤバい、もう出ないと間に合わないか!?流石に走っていくわけにもいかないし!」


 昨日の不審者スタイルで疾走した感覚を信じるなら、バイト先までなら恐らく昨日までの通勤手段であるバスを乗り継いでいくよりも、自分の足で走った方が間違いなく速い。

 ただ、目立つのは不味い。

 先程の動画サイトにどうやら新しいものが投稿されている。

 内容は『光速の騎士を捕まえる!』という内容で、有志を募り定点撮影した地点を起点に「光速の騎士」を見つけ出すという決意表明であった。

 鉄道マニアとしては有名な投稿主がうそつき呼ばわりされ、その謂れなき汚名を雪ぐため上げたそれは人々の耳目を十分に集めたらしい。

 ちなみにすでに閲覧カウンタは2000を超えている。

 そして逆に『釣りネタ撲滅戦士団』というものも動き出していた。

 こちらは逆に「光速の騎士」が偽物だと証明するために動き出すようだ。

 有志の募集を行い、今日から活動を始めると言っている。

 こちらは閲覧カウンタ1000を超えてきていた。

 ちなみにバイト先はその検証地点のど真ん中に立地している。


「ひ、暇を持て余していやがる……!なんと迷惑なっ!」


 ふるふると震える「光速の騎士」。

怒りではなく、恐怖に茂は震えていた。

 もし身バレでもしようものならその日から外を歩けなくなってしまう。

 仮に偽物だとごまかせても、少しばかり頭の固い年代の方々には“あの人は天下の往来でコスプレする人だ”と言われるのだ。

 そういった文化が日本に根付き始めているとはいえ、許可スペースという訳でもない所で槍と盾を持っていたというのはやはりマナー違反である。

 正しくコスプレを楽しむ人々や理解のある人々からも糾弾されることは間違いない。

 

「バ、バスに乗ろう」


 なけなしの1万円に手を付けるのは心苦しいが、仕方がない。

 茂はネット社会の闇の恐怖に負けたのだった。

 次のバイト代の支払いは2週間後。

 ケータイを格安で手に入れた場合、生き延びられるかギリギリのラインではある。

 

 彼を取り巻く環境は、非常に厳しかった。

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― 新着の感想 ―
ビルの間15メートルを鎧姿の男が次々と飛び越えていく映像と、別アングルの薄暗い幹線道路を疾走する姿を捉えたものだった。 異世界の住人って魔法無しで(身体強化を使ってるかもしれないが)圧倒的に現代人よ…
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