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2 多分、出会いかな

が、がんばりマウスなんちて!

「池田曹長護衛の件頼みますよ」

 護衛班長から急遽、護衛任務の付き添いを頼まれた。本当は非番なので寝て居たいけどしょうがない。付き添いといって、対したことはない。トラックの後ろで警戒するだけの楽勝任務だ。

「危険は無いと思いますけど、一応フル装備でお願いします」

 班長から言われ池田は自分の小銃と拳銃を出し、トラックへと急ぐ。お偉いさんが視察に行くのを後ろからトラックで警戒するためだ。

(あ~眠い、今日は皆の朝飯を作り片付けたら終了~で寝る予定だったのに~!)

 池田は眠い目を擦りながら、トラックに乗り込み座席に座り込んだ。

「目的地はジャングルを抜けた村の橋を視察・・・・・」

(あぁねっむ!なんか班長が言ってるけどいいや、寝よ)

 池田はゴトゴトと動き出した車の振動に揺られぐっすりと寝てしまった。


どがあぁ~~~~ん

「敵襲うう~ッ」

 ドスンと地面に投げ出され池田は目を覚ました。

「なん、なんだ、ああ、え~」

 周りには横転したトラックと展開している他の隊員達、そして敵兵らしい2、3人くらいの集団だった。

「全員円陣を作り、周囲に敵を寄せ付けるな~、発砲も許可する~」

 護衛班長が声を張り上げ周りの隊員に指示を出す。班長は状況から組織的犯行で危険と判断し、発砲の許可まで出した。トラックの傍で小銃片手に唖然としている池田に班長は叫んだ。

「池田曹長~後方に居る味方に連絡を頼む~」

「了解ッ」

慌てて後方に居る味方に連絡を取ろうと走り出すが、身体が妙に重くて走れなかった。

(あっ背のう背負ってるし防弾チョッキも着てるんだ!チクショウ重いはず。でも背のうのお陰でトラックから投げ出されても怪我をしなかったんだからな。)


バアンーバアンー

チュウーン

チュウーンと銃声が近くを掠る。


「やっべ、流れ弾に当たるよ、やっべー」

 後方の味方と連絡を取ろうとジャングルの中を迂回しようとする池田の前に新たな敵兵が出現した。慌てて銃を構えるが、なんせ人を撃つ経験など無いしどうすればいいか迷ってしまう。そんな池田に関係なく敵は容赦なく撃ってきた。

バンバンバアーン

ババババアーン

「ひええ~」

 池田は慌てて反対方向に逃げ出す。

バアアン

バンバン


 そして、、、迷ったのである。

「はい、落ち着けこんな時こそ、世界に誇る日本の技術G・P・S~」

 シャキィーンと音がしそうな感じで胸ポケットから出す。もしもに備えGPSは全員に貸与されているのである。GPSは衛星からの電波を広い、自己位置を教えてくれる優れものだ。おまけにナビ機能も付いているので帰りも楽勝だ。

「あらら~電波が拾えない、何だ故障かな?」

 GPSは建物の中や上が開けていない場所では上手く機能しない場合がある、ここは樹が生い茂るが空が見えない訳でもない。若しくは衛星の電波が届かないか?

「くあ~どうしょう?迷子の迷子のおじさ~ん困っちゃうな~うっふん」

 少し困ってはいるが池田にははそんなに悲壮感がなかった。なぜならキャンプから5km位しか離れてないし、そのうち国連の兵士が助けてくれると信じていた。だって自衛隊だし。

「しかし重いなぁ」

 池田は背のうを下ろしながら呟く。実際、フル装備と背のう一式だと20kg近くある。

「よし、1回全部の点検をするか」

 自衛隊は総ての官品(貸与物品)の管理に煩い。補給係りは年に何回も官品の検査と整備状況を確認するし、無くしたら大捜索だ。たとえパンツ一枚でも国民の税金なのだ~が係りの口癖だ。池田は開けた場所を選び背のうの中身を出した。


 戦闘服 

 下着の替え

 缶飯

 日用品

 ライト

 暗視装置

 ポンチョ

 

「異常なし、重いのは缶飯かぁ。まあないよりましか、次に装備点検!え~弾倉あるな、銃剣あるな、拳銃もOKそしてイチゴちゃ~んは細部点検と」

池田は小銃を点検し始めた。

 =15式小銃=通称イチゴは、89小銃の後継機であり以下のスペックを備えていた。

 口 径:5.56mm

 射 程:800m

 重 量:3kg

 光学式照準器及び夜間照準機能をもったハイスペックな小銃

「よーし、銃も異常ないし、出発しますか?」

 背のうを担いで歩き出した池田の耳に悲鳴が聞こえた。


きやぁー、誰かー助けててええええぇ


 (風雲、急を告げる予感!風雲てなんだ!)


くだらない事を考えながら池田は走り出した。

 

 




























 

風雲がきゅうう~んと、告げるはず。


あと、投稿の仕方間違えました。

涙君さよなら。

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