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サルタヒコ  作者: なちば
一章
6/8

洞窟

「って!何で俺っちもーーーーー!!!」

「アマツ煩い。声響く。」

エニシたちは洞窟の中にいた。

「確かに、俺っちを苛めた罰だって思ったよ。残業なんてついてないな~とか思ったよ。だけど、それは全部他人事だからさ!」

「良いことあるさー」

蜻蛉はエニシの肩に乗ってた。エニシの手には松明があった。

「せめてさ!説明ぐらいはしてよ~!問答無用で連れて来られたんだもん」

寒いらしくアマツは腕組むような形で摩擦を起こしていた。

「書類には最低二人で行けって書いてある。」

「エニシ一人でも強いじゃん!」

「まぁ実際の所アマツの顔が気に入らなかったからだけど。」

「理不尽!!」

洞窟は暗く先がどのくらいか分からない。二人とも白い息とともに話していた。

「エニシ~俺も説明して欲しいー」

エニシは変わらず無表情で頷いた。

「じゃあ、読むよ。

゛時計塔南支部責任者鈴鹿様へ

近頃小倉山で現世の者が死亡する事件が起きた。その事件は隠世が関わってる可能性があるため、本部が調査に出た。

しかし、残念なことに調査団四人の内一人帰還出来ず行方不明となった。そこで、時計塔に一任することになった。

目的は行方不明者の生存確認。

また、事件の重要参考人である兎の討伐である。

(生け捕りも可)

           秩序防衛組織依頼係より ゛

だって。」

「つまり?」

「兎退治だっね~!」

「なんて言うか、また本部の取りこぼしを拾うのかー」

アマツは溜め息を漏らした。

「さっすが!本部の鬣犬だねー」

「、、あんまり嬉しくないよ、それ。」

「えーカッコいいよ?」

「俺っちとエニシだからいいけどアキさん辺り本気で怒るよ?」

「確かに~。エニシはどう思う?」

「、、今日はアキの名前をよく聞く日だなって。」

少し間をあけてエニシは言った。そして、先頭を歩いていたエニシは足を止める。

「ん?どうしたのー?」

エニシの後ろからアマツは顔を出して言う。

「あ、別れ道か」

「どうする~?エニシー」

「僕は右に行く。アマツは左。」

エニシは淡々と指示を出す。

「了解」

「じゃあ~待たね~」

蜻蛉は緊張感のない声で言った。

「ああ、また後で。一応気を付けろなー」

「うん、アマツも。」

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