第二話 出会いと再会
どうもこんにちは。一週間ぶりですね!
前回のあらすじ:主人公は女の子のピンチに間に合った!
「おじさん、大丈夫?」
そう俺が可愛らしく見えるよう首を傾げながら聞くと、初老男性は我に返った。
「あ、ああ・・・。ありがとう、坊や・・・」
その礼儀正しい見た目に反して、ややぎこちなく礼を言った彼に、俺はにっこりとして頷く。まあ、彼も気持ちもわかる。いきなり二歳くらいの幼児が魔物たちを薙ぎ払ったのだから。俺があっちの立場なら間違いなく呆然としていただろう。気絶したかもしれない。
「おじさん僕ん家くる?ここは魔物がいーっぱいでて危ないんだ!」
危ないというところで俺は腕を広げて、いっぱいというものをアピールし、彼に避難するように間接的に言う。彼も首肯し、提案を受け入れてくれたのを見て、俺は『気配感知』の魔法を使って辺りの気配を探って、魔物がいないのを確認してから倒れている男性の方を向く。
この男性には生命反応が引っかからなかったことが分かっていた。だから、喉が食い破られて、だらだらと血を流しているのを見ても、多少ショックを覚えたがこらえることはできた。どんな理由にせよ、彼は精一杯生きたのだろう。ならば、その死をまるで気持ち悪いものとして見るのはやめよう。
そう思って俺は合掌して彼の冥福を祈った。
すこし祈ってから振り返り初老の男性にニコリと笑いかける。
「じゃあ、行こう!」
そういって俺は歩き始め、その後ろに二人はついてきた。
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「おじさんはどこから来たのー?」
「私たちはブルデリンから来たんだ。知ってるかな?」
「んーん、知らない!」
俺は様々なところからやってくる魔物を初級魔法や中級魔法で吹っ飛ばしながら家を目指しつつ、何気ない日常会話・・・に見せかけた情報収集をしていた。だが、この初老の男性――本人曰く執事――は子供の無邪気な質問に見せかけた結構鋭い質問をのらりくらりとかわすあたり、この執事の対応力の高さがうかがえる。きっとこの執事の仕える家は結構権力のあるところなのだろう。二歳くらいの子供なら普通に話してしまってもいいだろうに・・・まあ、それを誰かが聞いてるとも限らないと警戒しているのだろうが。もっとも、二歳の中身は二十三歳(精神年齢的には二十五歳)なのだが。
まあ、しかし本当のことを言われてもさっきの町の名前のように俺の知らないことを言われても嘘か本当かも見抜けないだろうが。一歳の俺はこの世界の一般常識などについていえば、その年齢にふさわしいくらいしか知らない(一歳児がものを知っていると言えるほど認識しているかは知らないが)。まあ、今の俺は騙そうと思えば簡単にだませる格好のカモだろう。・・・こんな子供に詐欺をする時点でそいつは終わってるというほかないが。
とはいえ、少しは得た情報もある。この執事の仕えている主の娘である、七歳くらいの女の子の名前はローズというらしい。長い銀髪をツインテールにし、赤い瞳を持っている。苗字は教えてもらわなかったが、執事が仕えている時点で苗字ありの貴族なのは間違いないだろう。執事の後ろに隠れていて一言もしゃべらない。むむむ・・・仲良くなるのは無理かね?
ちなみに、話に少し出たがこの世界の農民には苗字がない。なので、○○村の××だとか、△△の近くに住む○○などと名乗っている。正直、病院とかで~さんとか呼ばれたときにみんなはいっていうのだろう。もっとも、現代日本の病院のような施設などないのだが(少なくとも俺はまだ見てない)。
えっと、そして初老の男性執事の名前はシツジーン・サヴァンとかいうらしい。セバスチャンじゃねえのかよと思ったが、よくよく考えればそのままの名前である。・・・もしや、嘘じゃねえだろうな?
で、先ほど死んでしまった戦士風の男とこの二人は三人で、この村に用があってやってきたらしい。・・・まあ、男は道中で知り合った冒険者らしく、用があったのは二人だけだが。
そして、森に入ってしばらくするとウルフの群れに遭遇して先ほどの場面になるのである。
しかし、俺が得られた情報はそれだけで、肝心の会談相手が誰か教えてくれないのだ。俺は俺で苗字を隠してあるから、隠し事を責めるなと言われそうだが。
「ところで、村にはどれくらいで着くかね?」
「ん~?三十分くらいかなー?・・・っと、ちょっと止まって」
「・・・?はい」
森の中で立ち止まることにいぶかしむような表情をサヴァン氏はしていたがおとなしく指示に従ってくれたことを確認して、再度『気配感知』の魔法を使い、かなり近くに魔物がいるのが分かった。だが、この魔法のつらいところは生物が特定できないことにある。魔物か、普通の生き物か、人間かくらいは区別できるがその種類までは確定できないのだ。・・・だが、逆に姿の見えない、ということで正体がわかってしまうものもいるのだが。
「我らを慈悲深く包み込む光よ、我が前に立ちはだかる障害の正体を暴き給え、『看破』!!」
相手の正体には心当たりがあったが、俺はあえて『看破』の魔法を使う。この魔法は、宝箱のような形をしたミミックなどを見分けるための魔法で、ほかにも『気配遮断』やら『隠蔽』といった魔法を暴くものでもあるが、今回の目的は前者、つまり魔物かどうかを見分けるためだ。その対象は・・・、そこらへんに生えている普通の木。
「キォォォォ!!!」
「おじさん、伏せてっ!」
『看破』の魔法が木に擬態していた魔物――トレント――に作用し、トレントは姿を現す。なんの変哲もなかった木の幹に口や目のように見える裂け目がはいり、それらは雄たけびを上げた。その数は二十を越していた。
そんな中、俺はおじさんに伏せるようにいって、まだ呪文しか覚えていない上級魔法を使うことにした。
「炎を司る炎神フィーアよ、我が前に立ちはだかる障害を燃やし尽くしたまえ、『豪炎』!!」
ゴォッと燃える勢いの強い炎が、俺たちを中心に広がっていくが、不思議と俺たちは熱くなかった。なぜなら、俺が無詠唱で先に『耐炎結界』を使っていたので、それによって炎は俺たちに影響を与えないからだ。だが、トレントは違う。だから奴らは燃えて行った。そして、奴らが全滅したころを見計らって無詠唱で『耐水結界』、『降雨』を使用し炎の上に大量の雨を降らせた。それによって沈火はしたが・・・
「・・・地面がぬかるんでる」
これはあの二人を『飛行』で運ぶほかないかな・・・と思いつつ、『気配感知』を使った俺は、いやな気配を感知した。
「なっ!・・・まずい。おじさん、ローズを抱っこして!!」
「は、はい!!」
メキメキ・・・と木がへし折れる音が僅かばかり俺の耳に届く。まだ、遠く。逃げ切れると思った俺はサヴァン氏がローズを抱っこしたのを見てから詠唱を開始する。
「世を駆け巡る風よ、我らを運びたまえ、『飛行』!!!」
俺なら詠唱せずとも発動できるが、使ったとサヴァン氏に分かるようあえて詠唱した。そして、詠唱と同時に俺たちは飛び出す。
「うっ・・・おおお・・・」
「おじさん、絶対にローズを離さないでね!!」
『飛行』は、術者の制御化にある。そのため、俺が思うように彼らも飛ばせるのだが、当然デメリットもある。それは、やはり運ぶ人数が増えることによって、消費魔力も増えてしまうのだ。そのため、消費されゆく魔力に朦朧としていく意識をしっかり保ちながら魔法を行使するため、サヴァン氏の方に注意を払っている余裕はない。だから、ローズをしっかり抱っこしておくように呼びかける。・・・彼女にまで魔法をかける余裕はないのだから。
そして、そのまま地上数メートルを飛んでいく俺たちは特に何事もなく、森の外に出ることに成功した。そして、村に着くと同時に俺の集中力も切れて魔法も解け、俺たちは落下する。
「っぐ・・・ぜぇぜぇ・・・」
「だ、大丈夫かね?」
「え、ええ・・・なんとか」
ぜぇぜぇと肩で息をしながら地面に倒れている俺に近づく人がいた。
「あんら、坊主。おめさ、ガランドんとこの坊主でねえか?」
その話しかけた人は、タラポッカ村の住民で・・名前は確か・・・
「え、ええ・・・。僕は・・・ケインジス・ラーデンス・・・です・・・、ジレンさん・・・」
「ほうかほうか・・・遊び疲れたようだべな。んで、そっちは見たことない顔だべなあ・・・」
「・・・この人は、この村に用事があるらしいですよ・・・」
「ほぉ~、そりゃ珍しいだなあ・・・。うちの村にお客なんてな!旅人さん・・・何もねえ村ですが、楽しんでえな」
そして、ジレンさんは畑仕事があるからと言って去り、俺はようやく立てるまで体力を回復したので、改めて二人に向き直る。そして、俺は致命的なミスに気付いた。この二人には年相応(俺的に)のしゃべり方をしていたが、さっきのジレンさんには普段通りの敬語交じりで対応してしまっていた。ゆえにサヴァン氏からは疑わしさ満点の目で見られ・・・俺はため息をついた。
「別に隠す気はありませんでしたが、私の名前はケインジス・ラーデンス。タラポッカ村の領主であるガランド・ラーデンスの長男です。以後、お見知りおきを・・・」
詳しい礼儀作法は知らないのでぺこりと頭を下げる。そして頭を上げて言った。
「さて、何分、辺境の生まれでしてこの村から出て、ほかの町や村へ行ったこともなく、寡聞にして存じ上げませんが、そちらのローズさんは、どちらの『ローズ』さんでしょうか?」差し支えなければお教えください」
俺のその言葉にピシッと背を伸ばしてこちらを見るサヴァン氏は今までとは違い、威圧感を放っていた。だが、この程度、先ほど俺たちを追ってきていたモノに比べればそよ風に等しい。
「・・・その前に、ケインジス様、ここは人が多いです。ローデンス卿の下で明かすというのではいけないでしょうか?」
「・・・ええ、では、案内いたします」
『人が多い』などと言って人目を気にするということはやはり、ローズは高貴な生まれだろう。それが、伯爵だか、侯爵だか俺はわからないが。だが、そんな人間がこんな(俺が言うのもなんだが)辺境に何か用があるのだろうか・・・?
そう考えているうちに家にたどり着いた。
「父上、お客様です」
まあ、考えていても仕方ない。すぐにわかるだろう。
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家にガランドはいなかったようで、エレナが出した茶でしばらく待つこととなった。・・・が、サヴァン氏から必死さが感じられ、その場の雰囲気はあまりいいものではなかった。
ちなみに、我が家には一応応接セット的なものは存在する。・・・といっても長い机一個に、椅子が四つあるだけなのだが・・・。さて、その場で椅子に座るのは二人だ。まずは、もちろん執事のサヴァン氏は立ったままだ。で、ローズは座ってお茶を飲んでいる。エレナも座っている。・・・俺はどうなったんだだって?エレナの膝の上。背中をもたれかかるとこう、頭の上を至高の柔らかさが包むんじゃあ・・・。
・・・ン?赤ん坊の俺が参加するのがおかしいって?まあ、普通ならそうだろうが、今回は俺も当事者であるし、そもそもが一応貴族の長男なので参加の義務くらいはあるだろう。・・・エレナに必死にしがみ付いて仕方ないわねえ・・・という言葉を引き出したわけではない。違うからな!!
「母上、このお茶おいしいですね。何の葉っぱですか?」
「タラポッカ村の名産品、タンの葉よ」
温かいお茶を飲み(魔法でぬるくした)、俺が振った話から世間話を始めたサヴァン氏とエレナから目を離してローズを見ると・・・目があった。サッとすぐに目をそらされた。それに嫌われるようなことしたかなと思って窓の外を見ると、視線を感じた。目をローズに戻す。また、目があった。そして、そらされた。
「ただいま~」
「あ、父上、おか・・・」
「おじさまっ!!!」
ガチャリ、とドアが開きガランドが帰ってきて、俺が「おかえり」といい終わる前にその胸に飛び込む影があった。俺ではない。ローズだ。
「おじ・・・さま・・・?・・・ああ、ローズちゃんか!」
一瞬ポカンとしたガランドだが、誰かすぐ思い出したらしく、ローズを抱きしめた。まるで親子の感動の再会シーンみたいだな・・・と思ったとき、背筋がゾクッとした。まるで、○ョジョの奇妙な冒険のような「ゴゴゴゴゴ・・・」という効果音が聞こえるような、というか見えるような気配が背中の方から察知された。
ギギギ・・・と音を出しそうなほどぎこちなく後ろを振り向いた俺は笑っているエレナを見た。その笑顔はいつも見るとなぜか自分も笑いたくなるというのに、なぜだろう・・・今日は恐怖しか感じない。
「あら、アナタ。その娘は一体誰なのかしら?知り合いなら教えてくださらない?」
底冷えのしそうな声で母様はそういった。・・・怖い、マジ怖い・・・。
「ん?ああ、この娘は・・・ああ、いや、違うな。この方は第三王女殿下であらせられます・・・かな?」
あっけからんというガランドに俺とエレナに衝撃が走ったのは言うまでもない。・・・ってか、エレナの威圧感を感じ取ってないのか、ガランド!!
「ど、どういうことなの!?」
先に我に返ったエレナがそう、ガランドに詰め寄っている。エレナにしては珍しく焦ってるな。
そんなエレナに驚きつつガランドは話し始めた。
何でも、三年前にガランドとエレナの所属していたパーティーで、ゲーム感覚で一か月で誰が一番稼げるかといった勝負をしていたらしい。で、その時、ガランドはたまたまギルドに貼ってあった護衛依頼を受けたらしい。本人曰く、「賞金が相場の何倍も高く、胡散臭かったが成功したら金になると思ってな」だとか。命の危険くらい感じろよ。・・・ちなみに、護衛対象はこのローズでかつ、その時は彼女のことは貴族の血筋とだけ教えられていたらしい。・・・王女は貴族じゃないと思う。そして、その護衛任務の間にガランドは彼女に懐かれて、正体も知り、今ここにいたる・・・と。
「あの時、あんな大金をどこから稼いできたのか不思議だったわね」
と、エレナも懐かしんでいる。・・・ってか、三年前とかすごく最近だな。
「まあ、そんなことはどうでもいいか。なんでローズがこんなとこにいるのか教えてもらっていいよな、サヴァンさん?」
ガランドは椅子に座ってローズはその膝の上に座った。・・・おかしい、なぜ王女が膝の上なんだ。あと、この絵面、まるで四対一じゃないか。え?子供はカウントしない?俺はどうなるってんだよ・・・。
「では、改めまして。ローズ第三王女殿下の世話係を申付けられましたシツジーン・サヴァンでございます。このたびはガランド・ラーデンス卿にご依頼があってまいりました」
「ご依頼って・・・俺はもう冒険者じゃなくて貴族だぞ?分かってるのか?」
「はい、もちろん存じ上げております」
「その上での依頼か・・・。いやな予感しかしねえな。まあ、いい。聞くだけ聞いてみる」
「では。ラーデンス卿、ローズ王女第三王女殿下をかくまってください」
「・・・匿え?何かあったのか?」
スッと目を細くするガランドにサヴァン氏は一層真剣な顔をする。
「・・・第一王子が崩御なされました」
「・・・なにっ!?アルキー殿下がだと!?死因はなんだ?」
「・・・病によって、です」
「益々もって信じられねえ・・・。何の冗談だ?」
「それが、冗談ではございません。二か月以上前から・・・殿下は日に日に弱って行かれ・・・つい先日に・・・」
「・・・ってことは第二王子と第三王子が継承権を争って・・・ってとこか?」
「ええ、そうでございます」
・・・なんかとんでもない話を聞いてるってかこれ、王家の継承権争いに田舎の騎士爵家が巻き込まれてない?え、なにその理不尽。
「ただし、第四王子もその継承権争いに参加なさっているという状況です」
「第四・・・?おい、なんだそれ。聞いたことないぞ?」
「はい、半年前に正妻のアリア様が出産なされました。ですが、公表はまだ、半年先なものですから」
「なるほど。知らないのも道理か」
そういってうーむ、と唸りガランドは考え込んだ。
よし、状況を整理しよう。まずは、第一王子のアルキーというのが亡くなった。まあ、第一王子ってことは継承権も第一位だろうし、当然次は第二王子だろうと思うがそう簡単にはいかないようで第二王子と第三王子が継承権を求めて争っている。・・・だが、半年前に生まれた第四王子もその争いに加わっている・・・あれ?半年生まれとか若すぎるだろ。第四王子ってもしかして転生者か?それとも、家臣が勝手にやってる感じかね?
・・・んで、その争いから逃げてきた第三王女殿下を匿えって依頼されてるのが、元冒険者のガランドが治めるタラポッカ村・・・とな。
・・・なんでさ!?
俺と同じ結論に至ったのか親父もサヴァン氏に質問を投げかけた。
「まあ、王宮内の事情は分かったが陛下はどうしてるんだ?そしてなんで逃げてくることになったんだ?」
「国王陛下は現在、ショックで寝込んでおられです。そして、王宮内にいれば、どの勢力に着くか強要されるのです」
「・・・なるほどな」
つまり、王女といえど継承権はあっても、この国は男尊女卑の国らしく女は男の下につくべしということで求められてるのだろう。王女が支持すればそれだけ派閥の力も増す。むろん派閥が勝てばいいが、負ければ味方した彼女がどうなるか・・・。
ちなみに、第一王女は陛下の看病についていて、第二王女は自分の伝手で身を隠しているらしい。他にも第四第五王女などがいるらしいが、そちらも同様に伝手に頼って身を隠しているらしい。皆賢いね。
「・・・まさか、俺以外の伝手がないわけじゃないだろ?」
「・・・はい、そうですが、ほとんどが第二第三王子派閥に通じていますので、この場合に限って頼りにするのは無理そうです・・・」
マジかよ・・・と言ってうめくガランド。誰かに押し付ける気満々だったなとおもうが、それも当然のことだ。潤沢な資金がある伯爵や侯爵などと違う、騎士爵なのだから。
「むろん、ローズ様には出された料理にケチをつけるような性格には育てていませんし、微力ながら私も働かせていただきます」
「・・・まあ、増えた消費分の食料は狩りとか採取とかで稼ぐか。一応冒険者だったし、なんとかなるだろ」
「そうね・・・勘が鈍っていなければいいのだけれど」
「別にダンジョンボスと戦うわけではないしな・・・」
「それもそうね」
トントン拍子に決まっていく話の中、俺の割り振りだけ決まってなかった。だから、俺はそれを問いかけることにした。
「あの、父上」
「まあ、要はこの近くには・・・ん?何だ、ケイン?」
「僕は何をすれば・・・?」
「子供の気にすることじゃねえよ。お前はローズと遊んでな。だが、間違っても惚れんじゃねえぞ?第三といっても王女。嫡男と言っても騎士爵家じゃあ釣り合わねえんだからよ」
「あら、アナタ。それは経験則かしら?」
「・・・・・・・・いや、そうじゃない」
話が変な方向にそれそうだったので違う提案をしてみることにした。
「あの父上」
「いや、確かにお前とは・・・・何だケイン?」
「いえ、僕も狩りを手伝おうと思うのですが・・・」
かなり怒られました。
ロリを期待していた皆さんすみませんね、彼女の出番はまだなんですよ。次回からロリ王女様の本性を・・・見れるといいな・・・序盤出番が少ないですから。
さて、ここまで遅くなった理由は何個もあります。そのうちの一つは艦これやりまくってンしたからね。最近はオリョクルの合間に執筆というものを覚えたのでストックをかなりためれるといいなあと思います。少なくとも三話は平日中に仕上げ、もう一話できたらすぐにアップする・・・できたらいいなあ。
さて、次回も一万字くらい書きます。楽しみにしていてください。
※誤字訂正など行いました。2015.8.25