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友から他人へ

作者: 遺志乃彼方

裕太とは小学生の時からの友達だった。いつも一緒にいて、遊びに行き、悪さもした。毎日が楽しくて、ずっと続いて欲しかった。


初めて会ったのは小学1年生の時だった。

同じクラスで、話してるうちに仲良くなり、友達になった。裕太も俺もやんちゃでガキ大将で、悪戯が好きで、よく先生達を困らせていた。喧嘩もたくさんした。負けず嫌い同士で、大騒ぎになることもよくあった。中学校に行っても、性格は変わらず、先輩に目を付けられて、ボロボロにされたこともある。

月日が流れ、2年になった。怖いものがなくなり、鎖のちぎれた猛犬のようだった。先輩後輩関係なく、気に入らない奴は殴り、学校もあまり行かなくなった。この時から裕太と俺はズレ始めた。

裕太と道を歩いていると、他校の生徒がすれ違う。裕太はその生徒から金を巻き上げた。俺はただ見てただけだった。裕太と長くいるが、初めての事だった。裕太に何かあったのか聞くと、

「別に」と言われた。裕太の考えていることがわからない。その日から溝が出来始めた。裕太は学校を来なくなった。どうしたのかと思うが、連絡が取れなくなっていた。メールも電話も無視されていた。家に行っても留守だった。一週間ぐらい経った日に同級生に捕まった事を知らされた。1ヶ月が経ち、裕太は久しぶりに学校に来た。雰囲気がいつもの裕太と違う。人を受け付けない雰囲気が漂う。裕太に話しかけたが無視された。態度にムカついたのか、俺は裕太に喧嘩を売っていた。

「捕まってたらしいな。万引きでもしたか。それとも、チャリでもパクったか。」

俺の言葉に裕太はキレて、

「あぁ〜」と大声を上げた。裕太が近づいて来て胸ぐらを捕まえられて

「もう一度言ってみろよ」と言ってきた。俺は、

「放せよ。パクられていきがるなよ。ダセェよ、おま…」言い終わる前に殴れた。俺も殴り返し喧嘩になっていた。廊下でしていた為、先生にすぐに止められた。裕太は止めに入った先生の手を払い、立ち去っていった。それから裕太は学校に来なくなった。俺もあまり学校行かなくなった。

道端で見かける時もあったが、裕太も俺も声をかけないですれ違う。

楽しかったあの日、時には喧嘩し、時には笑い合い、思い出の1ページ。今は白紙のページが続いている。

いかがでしたか。初めての小説なので、伝わりづらかったかもしれませんが、読者の方々が読んで、何かを感じてくれたら幸いです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 段々と、というより突然ですね。これは勘違いなどから来るわけでもなく、完全にその友達が変わってしまったのですから、仕方がないのではないでしょうか。
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