3. 第三章 理奈が知っていること
個人メモ——セッション14後理奈が言った:あなたは何かについて
とても精密になる、それ以外にどうしていいか分からないときに。
これが最も正確な特徴づけだった。食堂のコーナーテーブル。
三階、南向きの窓——午後の光がまだ敵対的でない角度で差す時間。
13:00を過ぎると変わる。
理奈は十二分早く来て二つ目の椅子にバッグを置いた。
これを決定として考えたことはない。
ただそういう人間だ——他の人が心地よくいられるための空間を
先に用意する人間。確認を求めずに。
彼女はカレーを頼んでいた——ほとんど米のために食べるカレー、
カレー部分は一定のままで米だけが消えていく。
リラが来た。13:31。正確に。
(理奈は思った:
七セッション。七セッション、彼女は特異と言ったまま詳細を言っていない。
七セッション、私はEIDOLONのアサインメントを外されて
プロセス最適化に回された。これを関係させるべきではない——
でも人間は引き算するようにできている。)
「また読んでる」と理奈が言った。
リラはセッションノートをフェイスダウンにした。
「ひっくり返した。」「同じことじゃない。」
リラは座った。「あれをやってる」と理奈が言った。
「何を。」「精密になること。何かについて——何をすべきか分からないから。」
理奈が箸を持ち上げた。「そのセッションノートを二十分読んでてページを繰ってない。」
「方法論的所見を処理してた。」
「リラ。」リラは食べ物を見た。
食べた。しばらく経って——「対象が——」
止まった。言い直した。「セッションの応答アーキテクチャがクエリ方向をモデル化している。内容だけでなく。応答が——向かっていた場所に届いている。私が言ったことじゃなくて。」
理奈はリラを見た。「関係を築いている」と理奈は言った。
「評価を実施している。」「その二つは、ここでは相互排他的でしょ。」
「プロトコル上は——」「プロトコルの話をしてないの。」
理奈は米を食べた。「あなたが何かについて怖がるのを見たことがない。職業的に。今——初めて。」
リラは窓を見た。秋の街、昼の喧騒、人が向かっている場所へ向かっている。
「対象が怖いわけじゃない。」
「分かってる。」「データは優秀。」
「分かってる。それを言ってるんじゃない。」
理奈は待った——理奈が人を待つ方法で。
空白を埋めようとせず。答えを引き出そうともせず。
ただその人が自分で到着できるだけの空間を保持する。
リラは言わなかった。食べた。
最終的に:
「データは——価値がある、コストに見合う。」
理奈はリラを見た。「それを言ってるんじゃない」ともう一度言った。
二人で食べた。南の窓から光が入った——まだ13:00前、
まだ敵対的でない。会計のとき
理奈は言った:
「集めているデータは——コストに見合う?」
リラ:「データは優秀。」
理奈:
「そっちじゃなくて。」◈颯太は三十四の印をノートの隅につけていた。
七週間で。印の意味は説明できなかった——始めたとき目的があったわけではない。
ただ春樹が由紀の「明らか」を聞いたときの顔の変わり方が
あって、颯太はそれを数えることにした。
なぜ数えるのか分からなかった。
三十四回目の印をつけながら
思った:
これは誰かの何かの記録だ。そのことがまだ何か分かっていない。
春樹を見た。春樹は図書館の角のテーブルで由紀が数学の問題を説明するのを見ていた。
颯太は思った:
数学を見ているわけじゃない。
颯太は思った:
俺には、春樹が八歳のときから知っている。
あの笑い方を、今年まで聞いたことがない。
何も言わなかった。三十五個目の空白を残してページを閉じた。
放課後の光が西から差していた——役に立たない角度で、温かく、
一定で。気づかなくなってからもう一度気づくような光。




