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俺の初恋は若年性  作者: わたしはオジヘル
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いな!

違う。発狂寸前でない。発狂していた。すでに計画した。そして実行してしまった。


周到な計画を立てた。周到に練った。水も漏らさぬ用意で。練りに練った。おぞましい映像を目の前に写しながら。常に見ていた。目で見ていたのは図書館の中でも外でもない。ベージュ色の角ばった閲覧テーブル、ベージュ色をした背もたれつきの硬い椅子、向かいに掛けた老眼鏡の年輩者たち、彼らの脂ぎった手指と鼻翼と頭髪、四方の棚に並ぶ百科事典やら地図やら黄色い電話帳やらの古びた臭い、資料のめくられる乾いた音、木々から木々へと交叉する鳥の声、暮れかかる冬枯れの窓外──その世界は消えていた。


目の前にあるのは計画。実行している自分と、実行されている相手と、実行の場となっている空間と、この三者のみが現前していた。わたしは目の前の空間に入り込んで、そうして犯行に着手した。助けを求める声、哀願する口元を塞ぎ、最後までしおえた。確かに私は犯行を行なった。わたしは発狂していた。


発狂して、幾たびも幾たびも犯罪者になった。二日、三日と、そのようにして経過した。

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