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探究と破壊  作者: 星狼


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3/6

キャンディの赤い痕

高橋伸司の両足は、微かに震えていた。

彼は誰よりも早く、この場所の欺瞞に触れていた。


——なぜ、俺のゴミが、あんな場所に鎮座している?


体が震える。

必死に思考を繋ぎ止める。


あれは、間違いなくゴミだ。

自分が出したゴミだ。

展示物を飾る休憩時間に自分が飲んだコーヒーのゴミだ。

床を汚さないように新聞紙を敷いて、その上に置いていたのだ。


人々は伸司の言説の汚染の周りに集まり、伸司の意識と語り合っている。


——言説の汚染。


彼はもう一度、記憶を辿る。

確かアレはキャンディだったはずだ。

透明で、無垢で、甘い光を湛えた赤いキャンディ。

そのキャンディに赤いリップの痕がついていたはずだ。

それが本物の言説の汚染なはずだ。

本物は何処に行ったんだ……!?


伸司は誰にも気づかれないように、辺りを見回す。

そして真理を見つける。


あっ、二つ隣の作品……!

絶対に、あそこに混ざっている……!


伸司の予想の通り『言説の汚染』は他の作品の中に組み込まれていた。

そして、その作品の周りにも人々が集まり、真理と真理が交錯する追求を始めている。


彼らの語る声は、まだ止まらない。

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