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乳酸菌の冒険

作者: 林朋子

僕は、ヨーグルトの乳酸菌。

仲間と共にスプーンに乗って、ビューン。

この子の口の中に入るよ。

歯の奥、舌の上に寝転がる。あ、あそこに見えるのは、虫歯菌かな。

ありゃりゃ、入口が閉じていく、真っ暗になっちゃった。

そうかと思うと、舌が動き出し、僕は食道を滑り台のように降りていく。

あいたたた、地面にお尻をぶつけちゃった。

ん?なんだこの液体は、ちょっとヒリヒリする。

暗いけど、眼が慣れてきた。ここは胃の中、これが胃酸だな。

でも僕は強いから、負けない。

ここからは、洞窟の中を少しずつ進んでいく。

ちょっとお腹がすいたかな。

携帯していたヨーグルトを頬張る。美味しい~。

そこに化け物が現れた。悪玉菌だ。

でも僕は強いから、負けない。

いや、相手も強い。傷ついちゃった。どうしよう?

一緒に来た仲間やベテランの乳酸菌が助けに来てくれた。

力を合わせれば、恐くない。なんとか倒せた。

ああ、ごめん、さっきの傷で、僕の命はもうここで終わり。

でも、悲しまないで。

僕のような菌がこの腸に100兆以上も居るから。

そう君のお腹にも。

ヒトの数よりもはるかに多いんだ。

そうだ、最後にまだ一仕事、残っていたっけ。

頑張って、うんちとして要らない物を出す重要な仕事。




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