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喜田君ち  作者: 水藍
9/13

ヤク

「最近おとん、仕事忙しいみたいでさ。俺が寝てから帰ってきて起きる前に仕事行っちゃうんだ」


「へー」


 移動教室の為、廊下を歩きながら俺は頷いた。


「じゃあ全然会えないんだ」


「うん」


「寂しいね」


「寂しいっていうよりも心配かな。疲れてるみたいで、たまに見るとげっそりしててさ」


「そっか」


「もうこれ飲まなきゃやってらんねえって言って」


 ビールとかエナジードリンクかな? コーラとかコーヒーかも知れない。喜田君の言葉にうんうん頷きながら俺は答えを想像した。


「ヤクきめてた」


「ふーん」


 何だ。ヤクか。


 …ん?


「ヤク?」


 え? ヤクって? あれ? 俺の聞き間違いかな?


「うん。ヤク。これさえあれば無敵だぜー! って言いながらはしゃいでた。気持ちは分かるけどちょっと恥ずかしいよね」


 え? 気持ち分かるの?


「おかんもきめてて、あんたもきめる? って言うからきめたけどさ」


 え? え?


「あ。そうだ。この話、外で話すんじゃないよって言われてたんだ。ごめん。忘れて」


「え? ちょっと待って。え?」


 ヤクは駄目でしょう。ヤクは。


「き、喜田君! ちょっと!!」


 教室に入りかけた喜田君の肩を掴んだ。


「え?」


「ち、ちょっと待って! や、ヤクって何のこと?」


「え? ヤクルト」


 ヤクルトかーーーい!!!!





 後で、何で外で言うなって言われたか聞いたら「ヤクをきめる」って言い方がヤバいからだと。中途半端が一番ヤバいわーーーい!!

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