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喜田君ち  作者: 水藍
5/13

スマホ

「昨日、おとんがにやにやしながらスマホ見ててさ」


 相も変わらず休み時間。俺は喜田君に言った。


「うん」


「何か、エッチなの見てるんじゃないかっておかんと喧嘩になってさ」


「うん」


「おとんは『見てない!』って言うんだけど、おかんに『じゃあ見せろ!』って言われて逃げまどっててさ」


「うん」


「ああいう大人にはなりたくないなって思った」


「俺の家も、おかんがにやにやしながらスマホ見てる」


「え? おかん? おとんじゃなくて?」


「おとんは後ろからこっそり覗いてため息ついてる」


「何にも言わないの?」


 ネットショッピングとか推し活とかかな?


「言わないけど引いてる」


「何見てるか喜田君知ってるの?」


「俺の赤ちゃんの頃の動画とか見てる」


「…」


「最近もこっそり撮られてるのは感じてる」


「…」


「見ながら時々身悶えてる」


「喜田君愛されてるんだね」


「うん。愛は感じる。でもちょっと怖い」

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