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喜田君ち  作者: 水藍
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修羅場

「昨日、夜十時頃、喉が渇いてリビングに行ったらおとんとおかんがいてさ」


 と、喜田君が言った。


「うん」


 俺は、聞いてるよ。の返事代わりに相槌を打つ。


「おとん、頭抱えててさ」


 おや? 何やら深刻そうな雰囲気。子どもを寝かせてから夫婦水入らずの話をしていた感じですねこれは。


「おかん『心配しないで大丈夫よ』とか言ってさ」


 え? おかんに病気が見つかったとか? これ、小学校の休み時間に聞いて良い話?


「『そんなこと言ったってお前…』っておとんが言ってるんだけど、声が震えてて」


 え? おとん泣いてるんじゃない? 話を止めるべきかも知れないけど続きが気になる。


「『相手はいくつなんだ』っておとんが言って」


 あれ? 話が変わってきた。え? おかん浮気とか? ますます小学校でして良い話?


「そしたらおかんが『大学生』って」


 え? おかん? 小学生の息子がいるのに大学生と何してんの?


「『向こうは何て?』と、おとん」


 うん。


「『すいませんでした。だって』と、おかん」


 いや、いくら未熟な大学生としても、人妻奪っといてすいませんじゃすまんだろ。


「『ちゃんと本当の事言ったのか? 結婚して子どももいるって』『言ったわよ。しつこいんだもの』」


 え? おかん、もしかして独身と偽って浮気を?


「おかん、ナンパされたらしいよ。おとん爆笑してた」


 ナンパかい。

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