拝啓、母上様、変なことを言われました。
不定期更新です。すまません。
拝啓、母上様、私はいま思い出していました。
はじめてのちゅう。母上様でしたね。
もちろんわかっています。医療行為です。やたら舌で愛撫されたような気がしましたが。
まさか、ゾンビみたいなよくわかんないものに襲われて、そうなりかけるとは。
まあ、母上様絡みならしかたないとして。
初めては、レモンやミント味と昔から言われていましたが、あのときは鉄分たっぷりの血のあじしかしませんでた。ハードです。
母上様だからノーカンと思い、次を期待したのですが。
大ケガでしたからね、やっぱり鉄分です。しかも、うっすらとタバコっぽい感じもしました。ダイハードです。
いろいろ考えていたら、すぅっ、と頭のなかになにか情報が入って来ました。見たことない光景や、書物、言語など様々。
・・・・・・・・・・・・・え、あれ、どこかでみた黒丸・・・・?
「・・・・・・ふう・・・・。」
情報のうねりが終わった時、満足したのか俺の口から離れていきました。
お互いの口から伸びた糸が名残惜しさを、感じさせます。
「突然はしたない真似をして申し訳ありません。」
日本語だ、日本語を喋りだした。急になんで・・・・・。
「お互いの粘膜の接触により情報共有させていただきました。言語もその時に。」
すげーなアンタ。翻訳機とか言うレベルじゃねぇ。
ほんやくちゅうちゅう 鉄分味。
味の改善がもとめられるな。俺は使えても使いたくないが。
「そして。」と両ひざをついて正座の姿勢となり、両手を床にハの字についた。
「体の治療、およびに我が世界の魔王を消滅していただき、ありがとうございました。異世界の勇者様。」
きれいな、土下座をされた。ただ気になったワードがはいっていたが・・・・・・・・・・イメージが入ってきてたから、やっぱりあれが・・・・。
「あの黒いの、魔王だったの!!?」
拝啓、母上様、勇者になってしまいました。
いつも短くてすまません。
ありがとうございました。