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─第15話 氷雪の軌跡─
七人はテーブルを囲み、最後の食事を味わう。そして、陽が最も高く昇っている時間に馬留めから馬車を引き連れる。
「短い間だったけど、世話になったよ」
「もう行ってしまうのです?」
「うん。次の国まで少し距離があるからね」
名残惜しげなチルアに、サフィラスは背後のリベラに会話の手綱を渡す。
「あのね?お料理も美味しくて、それに···お母さんと一緒にいるみたいで、すごく楽しかった!だから───また会いに来るよ!」
「リベラちゃん···!ふふっ、楽しみに待ってるのです!」
「うん!」
二人は抱擁をし、再会を誓い合うと各々の居場所へと戻る。氷雪を踏みしめ、自身の軌跡を残しながら。




