私達のお母さん。
男の子が欲しいと父から言われたが、母に宿った命は、1人目も2人目も、女の子だった。
大切な我が子に変わりはないが、父からのプレッシャーと暴力で、母は精神状態がおかしくなった。
次こそは男の子であってくれという気持ちで3人目を妊娠したが、出産が近づくにつれ、女の子と分かった時の父を考えて、母は頭が壊れた。
そうして生まれた3人目も女の子だった、らしい。
子を見せると母の精神状態が悪化すると判断した看護婦は、子を施設に預けた。
次こそはと、44の歳で妊娠するも女の子、それが私だった。
わたしのおかあさん。
2019/01/07 17:21
(改)