違うびょういんへ
あれから、せんせいのところには行かなくなっちゃった。
ママとパパも、難しいお話をしてるみたい。
僕がいないとこでとかだけど、時々その難しい話が聞こえるときがある。
僕のからだは、相変わらずのスコシダルイだったり、
ちょっとイタイイタイかも、だったりしてた。
でも、とろとろうとうとしてたら、すぐ治っちゃうんだからね!
だいじょうぶ!
でもママが、ある日どこかに電話をかけて、
それからあちこち電話をしてた。
パパが帰ってきたときにも、僕の前ではお話はしなかったけど、
向こうの部屋でお話が続いてたみたいだった。
そしたら、また!
ママとパパが突然、僕をキャリーにぎゅうってして、
ぱたん、ってして、またまたどこかへ。
僕もう、キャリーに入れられると、
びょういんへ行くってことばっかりだったから、
チュウシャされたり、痛いことばっかりだからいやですー!って叫んだんだ。
パパがうんてん、ママがじょしゅせき。
時々僕のイヤですー!たすけてー!っていう声に、
ママが、
「リオー!」
「だいじょうぶだからねー」
って声かけてくれるけど。
ママもわかっていて、それでいてホントウノコトを言うのをサケテタ。
ママの笑顔のうしろがわには、ママの悲しい顔がみえた。
僕、ゲンキじゃなかったの・・・?
もっとセドと取っ組み合いしてればよかったの・・・?
そしたらゲンキだねーって笑ってくれたの?
初めまして、読んでくださってありがとうございます。
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それでも読んだぜえええええ!!!とひとこと、お願いいたします。




