だいがくびょういんへ
僕はテイキテキにびょういんに行くことになってた。
なぜかはわからなかったけど。
次に病院に行ったとき、パパが聞いたんだ。
「このシロップ飲ませると、腫れるらしいんです。」
あいかわらず、かんごしさんたちはにこにこして優しいんだけど、
僕、ここに乗せられて、せんせいにあちこち触られるのはスキジャナイかも。
びくびくしてたら、せんせいがひとこと言った。
「やっぱり一度大学病院に行って、より詳しい検査をしたほうがいいんじゃないかな。
もしかしたら、悪い病気が隠れてるかもしれないから。
紹介状書くんで、ここに行ってみたら。」
せんせい、僕には難しすぎます。
ただ、それを聞いてたママとパパは、覚悟を決めたみたいだった。
「もしかすると、悪性腫瘍かもしれないから。」
アクセイシュヨウって、なんだろう・・・?
僕は、ダルイのを何とかしてほしいな。
そしたらまたセドとも追いかけっこができる。
いちにち寝てたって、ママもパパもなんにも言わないのに。
でも、ママもパパも、いつもとはちがう顔をして、言ったんだ。
「その大学病院紹介してください、お願いします。」
って。
僕ね、なんにもわかってなかったよ。
せんせいが言った言葉も。
「もし悪性腫瘍だったら、えらい金かかるよ、軽自動車一台買えるくらい。」
それを覚悟しといてね、って言いながら、せんせいは、
シンダンショっていうものを書いて、ママとパパに渡したんだ。
僕はここのびょういんしかしらない。
ほかにビョウインがあるってことも、このときぼんやりと、初めて知った。
そして、僕はダイガクビョウインっていうところに行くことになったんだ。
初めまして、読んでくださってありがとうございます。
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