僕のカラダノナカ
僕ね、かんごしさんたち大好きだし、かんごしさんたちも、
いつもリオちゃーんってナデナデしてくれるし、
大好きなんだ。
れんとげん、ってものをトラレル、ってさっき言ってたけど、
かんごしさんが、
「リオちゃん、動いちゃだめだよ~!」
って、にこにこしていってくれたから、
僕はその通りにしたんだ。
なにか変な音がして、しゅうりょうです~!ってかんごしさんが言って、
一度ママとパパのところに帰ってきたの。
それからすぐ、
「リオちゃん、どうぞ。」
って呼ばれたから、ママとパパはさっと立って、
僕入ったハコもって、せんせいとかんごしさんがいるとこにいった。
「先生、どうだったんでしょうか。」
そしたらせんせいが、カベに変なものをハッテタ。
「これがリオちゃんの体を、横から撮ったレントゲンなんですけど、
ここに胃があるのがわかりますか?
この胃の中半分、毛玉がたまってました。」
ママの目が、なんだか変だった。
みるみるおみずが出てくるんじゃないか、って思った。
「この毛玉は、帰るときチューブ型のお薬処方しますから、
それを適量飲ませてくださいね。
毛玉吐けない子っていますからね~」
これだけだったらよかったんだけど。
「もうひとつなんですが、リオちゃん、先天性の心臓病の疑いがあります。」
「最近の研究結果からわかったんですが、リオちゃん柄な子を調べてみた結果ですが、
遠い遠いご先祖の中に、大型猫が入ってるという結果が出まして、
メインクーンとか、ノルウェージャンとかね、あの大型猫。
その子たちの中には、この心臓病そのものを、
先天的に持ったまま生まれてくることがあるっていう結果なんです。」
もしかしたらそれかもしれませんね、って、せんせいは言った。
あまり、むずかしくて、よくわからなかったけど。
「あとは、シロップ4種類出しますので、しばらく通って、また経過観察しますね。」
ここにくると、早く僕はハコの中に入りたくてたまらないんだ。
ホントはイヤなんだもん、においとか、いろいろ。
だからパパがよいしょ、って僕を抱いたから、
さっさとすっぽりハコの中にカクレチャッタよ!
初めまして、読んでくださってありがとうございます。
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それでも読んだぜえええええ!!!とひとこと、お願いいたします。