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RE-PLACE

「じゃ、行って来るね」

「ん、ああ」

 しっかりとおめかしして……と言っても、地味な服装を好む人間だから、小奇麗な格好としか言えないが……出かける瑠璃をスポーツ新聞越しに、さも興味がなさそうに見送った。そして玄関が閉まる音を確認すると同時に、カムフラージュ用のパジャマを脱いで、予め着てあった外出着に着替えた。

 




 今日は日曜日。

 天気が良くて、こんな日に家にいるのは全くもって時間の無駄遣い以外の何物でもない。……が、俺の本心は全く別の所にあった。龍志からの電話を受けた瑠璃から、それとなく……多分興味アリアリなのはバレてるかもしれないけど……聞き出したところによると、今日は龍志がウチに迎えに来るでもなく、かといって、瑠璃が龍志の家に赴く訳でもないらしい。

 となると、定番の待ち合わせ場所としては……駅前が妥当だろう。万が一姿を見失ってしまっても、ある程度予想を立てておけば動きやすい。予想が外れたなら外れたで、その後は一切未練を残さずに尾行を終えようと思っていた。

 案の定駅方面へ歩く瑠璃を、付かず離れずの距離で尾行する……。

 ……俺が今、とんでもなく情けない事をやっているのは百も承知だ。でも、でも……どうしても、2人がどんな一日を過ごすのか、興味があった。……興味があったからって、出歯亀の真似事までしてどうする、という簡単な思考出来なかったけど。要するに、俺は今動揺しているらしい。

 ゆったりとしたロングスカートの裾を揺らしながら、ゆっくりとした足取りで歩く瑠璃。そんな歩調で、時間には間に合うのかいな、と余計な心配をしつつ腕時計を見ると、丁度9時半を回ったところだった。なるほど、待ち合わせは10時だな。余裕を持って家を出たらしい。途中、日向ぼっこをしている猫にかまったり、本屋の前で少しだけ立ち読みをしつつ、駅へと歩いてゆく。……尾行している俺に取っては、ゆっくりでも真っ直ぐ駅に向かってくれた方が対処しやすいのだが。何故って、瑠璃が立ち止まっている間、俺は何処に身を隠していればいいか、困ってしまうからだ。

それでもなんとか見つからずに後を付ける事が出来……瑠璃は、駅の外で待っている龍志を認めると、小さく手を振った。龍志は……

「ぶっ」

 思わず吹き出し、そばに居た親子連れに怪訝な顔をされてしまう。

 あいつ……スーツなんて着てやがるぞ。どこぞのギャグ漫画のキャラじゃあるまいし、そこまで気合を入れてどうするんだ。いや、あいつの事だ、それだけ気合を入れなきゃならん出来事なのかもな。有りうる話だが。

「おはようございます、龍志さん。ひょっとして……待ちましたか?」

「おはよう、瑠璃ちゃん。僕も今来たところ」


 (……うおおお)

「ままぁー、あのお兄ちゃん、ヘン〜」

「見ちゃいけません」

 2人のあまりの初々しいやりとりに背中がムズ痒くなって、身体中をねじって耐えていたら……再び親子連れに危険人物扱いされた。……まったく、お前等、本当に現代の人間なのか。もちろん嫌いじゃない。むしろ、そういう純粋なところが最高だぜ、お前ら!!

「ままー」

「しっ!見ちゃいけません」

 思わず親指を立てたところを三度目……もういいや。あんまりムダな事をしていると、2人を見失い……かね……まずいまずい、危うく見失う所だった。

 2人は繁華街の方に歩いていく。

 後ろからそのやり取りを観察していると、どこからどう見ても微笑ましい小学生カップルのようにしか見えない……本人達には非常に失礼ながらも。

 特に龍志は、明らかに見慣れないスーツ姿のせいで、さながら七五三の衣装を着せられた男の子だ。半ズボンを穿いていないだけ幾分かマシだが。……そんな風に幼く見えても、昨日……あれだけ“漢”の姿を見せつけられたんだよな。

 やはり人間の奥底は計り知れないものだ……と一人納得をしながら尾行を継続。流石に街中では、人ごみに隠れながら移動すればそう簡単に見つかる心配はない。目立つ俺の金髪頭も、しっかり帽子をかぶってガードしているし。それでも、用心には用心を重ね、見失わない程度には距離を開けておくのも忘れない。

 そこで2人が、とある店へ入った。見れば……喫茶店「サラゴサ」。デパートの側の路地を入ったところにある、小さいけど、レンガ造りで雰囲気が満点の……どちらかというと珈琲専門店だ。俺も入った事がある。ただ、龍志はどう思っているか知らないが、個人的には「喫茶館」のマスターが淹れた珈琲に勝るものではなかったかな。

 さて、こうして2人が店の中に入って困るのは、俺の方だ。まさか店の前で張り込みをするわけにもいかないし……と思って回りを見ると、丁度向かいに「サラゴサ」の入り口を監視できる眼鏡屋があったので、そこで眼鏡を物色するフリをして2人が出てくるのを待つ……筈だったのだが。

「いらっしゃいませ、どんな眼鏡をお探しですか?」

 と、頼まれてもいないのに店員登場。

「あ、いや……また来ます」

 早々に店を出る。こう店員に付き纏われ場所では、ゆっくり待っている暇もない。さらに見回すと……やはり近くに電話ボックスが。これ幸いとばかりに中に入り、長電話をする“体”で、「サラゴサ」の出入り口を見張る……。

 程なくして、2人は店を出てきた。意外に早かったな。何か急いでいるのか?二人は、少し歩いて、今度は映画館に入っていって……いや、入館はせず、上映案内を見ただけでそこを離れた。見たい映画がなかった、といった所だろうか。基本的には「初々しいデート」をなぞっているようだが……どうにもぎこちなく見えるな。

 すると2人は方向を変えて、駅の中心部を離れる方向へ歩き出した。あまり人通りのない方へ歩いてくれると、身を隠すのに不自由するんだが……2人で歩いているのに、後ろを振り返る事などないか。しかし、どこに行くんだろうな……と思っていると、道を右に曲がり、市立の美術館へと入ってゆく。んんん……ここの美術館は、お世辞にも繁盛しているとはいえないから、一緒に中に入ってしまうと見つかる恐れがあるな。というわけで、建物の陰で2人が出てくるのを待つ。どうやってヒマをつぶそうかと思案に暮れるが早いか、すぐに出てきた。俺としては助かるが、こうまで腰を落ち着けていないと、段々不安になってくるな。

 2人は美術館を出て、そこから歩いて10分弱の総合公園の敷地内へ。しかし、その歩いている間にも会話は特にない。ともあれ2人は、この前……俺と瑠璃が一緒に座った、あの広場のベンチに腰を落ち着けた。ここなら、ベンチの後ろにある生垣の中に進入し、誰にも見られる事無く安心して聞き耳を立てられる。……この俺の良心の呵責を抜きにすれば。

 ところが、よくよく耳を澄ませてみても、2人の間に会話らしい会話は交わされない。おかしいな、さっきまであんなに楽しそうにお喋りを楽しんでいたと思ったのに……

「瑠璃ちゃん」

「はい?」

 龍志が瑠璃をそっと呼んだ。二人がベンチに座ってから、初めての会話だったりする。

「……僕といても楽しくない?」

「何言ってるんですか、そんな事ないですよ」

「そう……あんまり喋らないから、さ」

「……」

「……」

 それ以来、2人は再び黙り込んでしまった。……「初々しいデート」をなぞるのはいいが、「典型的な気まずさ」まで忠実になぞるのはいかがなもんかと思うぞ。

 それからどのくらい無言でいたんだろうか……少なくとも、10分。

「歩こうか」

「はい」

 いたたまれなくなったのか、龍志が声を掛け、立ち上がる。瑠璃も、特に嫌がる素振りなく、後について歩き出した。そしてこの前、俺と歩んだのと同じコースを辿っていった。

 ……何と言うか……とにかく会話がないな。「漣」に行った時などは、和気藹々と喋っていたし、いざ2人きりになってしまうと、何を話していいか分からなくなってしまうという、戸惑いの類だろうか。


 それでも……


「見て見て瑠璃ちゃん、可愛い猫がいるよ」

「えっ!?」

 猫好きなのを知ってか知らずか、野良猫を見つけて瑠璃を呼ぶ龍志。ここの野良は、しょっちゅうエサをやりに来る世話好きのおばさんがいる所為か、そこら辺の猫よりも毛並みの艶が良いのが沢山居る。性格も、人懐っこいのから視線が合っただけで逃げ出すのまで様々だ。

「わー、可愛い」

 ひっかかれるかも知れないのに、何の警戒心も抱かずに猫に手を出す瑠璃。黒地に白いマスクを被ったような柄のその猫は、差し出された小さな手のにおいを、ふんふんと鼻を鳴らして確認した後……ぺろぺろと舐め始めた。こういった動物の方が、よっぽど人間の内面の善し悪しを的確に判別出来るんだろう。マスク猫は、ぺろぺろしたかと思ったら、今度は手に顔をすりすり。かなり人懐っこい方のようだ。

 龍志は、なすがままにすりすりされている瑠璃を、優しい目で見つめていた……。俺も、そんな風景を覗き見している事がバカバカしくなってきた。そもそも、俺は何でこんな事をしているんだろう。

……

…………

………………

 そして2人は、公園を出て結構な時間歩いて……その間、2人に会話がちょっとだけあった。主に動物に関する話のようだ。なぜ会話の内容まで分かるかというと……

(危ねぇ、また近づき過ぎてた……)

 2人の会話を漏らさず聞き逃すまいとすればするほど、危険なまでに近づいてしまう……ここで見つかったら、どういい逃れしたって無駄だからな。

 ふと見ると、2人は見慣れた建物の前に立っていた。

 (喫茶館か……)

 初めて「喫茶館」の珈琲を飲んだ瑠璃は、一発でその味に魅入られてしまった。その後も頻繁に通っているようだし、その素晴らしさを龍志に味わってもらいたいと思っても何ら不思議じゃない、よな。

 2人が「喫茶館」の中に入るのを見届けてから、俺は携帯を取り出し、ある番号にダイヤルした。

 


「そうなんだ、ほんとは猫を……」

「はい、でも、お兄ちゃんが猫嫌いだったらどうしようかな、と思って……」

 そんな事、直接俺に訊けば良いのに。そんな願いだったら、幾らでも聞き入れてやるぞ。あくまで奥ゆかしい瑠璃だが、それはちょいと行きすぎな様な気も……でも、瑠璃ってのはそういう人間だ。

(なぁ、亮くん)

(何?マスター)

(やっぱり、こういうのは良くないんじゃないかい?)

(分かってるよ……)

 カウンターの中に潜む俺に耳打ちするマスター。自分で自分のやってる事に説明が付かなくても、こんな出歯亀の真似事が良くない事ぐらい分かってる。

 ……今俺は、マスターの協力を仰いで、裏口から店の中に入り、カウンターの下、なるべくマスターの仕事の邪魔にならない所に忍び込み、聞き耳を立てていた。瑠璃達も丁度カウンターの近くに座ってくれた事だし、都合がいい。

「大丈夫だよ、亮は動物全般が大好きって言ってたから」

「そうだといいんだけど……」

 確かに、俺は動物が大好きだ。だが……猫だけは……もちろん、瑠璃が飼いたいと言えば、俺には拒否なんか絶対にしない。情操教育にもなるしな。

 何故俺が猫が苦手なのかというと……幼い頃、近所の猫を雑に扱って、顔中をイヤというほど引っかかれた覚えがあるからだ。じいちゃんは、自業自得と言って笑いながら、傷に赤チンを塗ってくれたっけ。染みるの染みないのって……そりゃ、悶絶したさ。……赤チンというのがいかにもじいちゃんの使う道具だな。

 そんな昔の些細な思い出を、今でもたまに思い出す。いや、些細だからこそ、強烈な印象として残っているのだろう……こうしてみると、俺は田舎に随分と郷愁を感じている。今の生活に何の不満もないはずなのに……

「只今帰りましたー……あら?」

 丁度そのとき、裏口から響子さんがスーパーの買い物袋を提げて表れた。お使いに行ってたらしい。

 慌てて“声を上げないで”のジェスチャーをすると、響子さんは同じように目配せしてくれたマスターの顔も見て、取り合えず声を絞り、さりげなく

(どうしたっていうの?)

 と、足元の片付けのフリをしながら訊いてきた。何が何だか事情が分からないなりに、気を使ってくれるところが嬉しい。

(えーと、説明しづらいんだけど……)

 どう説明したものやら。自分の考えはどうあれ、今の俺は立派な出歯亀犯だ。響子さんは、俺の不審な動きに何か思い当たるフシがあったのか、客席の方を見て……

(なるほど)

 ぜーんぶ悟られてしまった。

(差し詰め、瑠璃ちゃんとあの男の子が上手くやっているかどうか、監視しに来たって訳ね)

(仰せの通りにございます……)

 監視……か。それが一番しっくり来る、かな。

 さて、安心した所で聞き耳を済ますが……再び会話が止まっているようだ。それにしても俺は、2人の会話が弾んだら弾んだで、ほっとしつつほんの少しだけ残念な気持ちを抱き、また会話が途切れれば同じように……ああ、訳が分からない。どうもここ半年、俺は悩んでばかりいるな。

(亮くん)

 見れば、響子さんが俺のすぐ目の前にいて、思わず声を上げそうになった。つまり、俺と同じように屈み込み、カウンターの陰に隠れているんだ。幸い、今は客もそう多くないから、こっちにかまってくれる余裕がある模様だ。

(あんまり感心しないわね、こういうの)

(分かってる、分かってるんだけど……)

(分かってるけど?)

 今日の響子さんは、俺が言葉を濁して逃げようとしても許してくれない。

(亮くん、そろそろ……自分の気持ちに素直になったらどう?)

(……今の俺が捻くれているとでも?)

(茶化さないで。亮くん、自分でも分かってるんでしょう?)

 ……そう。一度は心に決めた筈の、俺の気持ち。でもそれは……いざ龍志の覚悟を、告白を聞くにつけ、自分が思っているより確かなものなのか、という疑問が沸いて出て来てしまっていた。しかも、自分でしか回答の出せないものだから、余計にツラい。

(分かっちゃうのよ、女には。……惚れたオトコの事は、悲しいけど特に、ね)

(……そうか、分かっちゃう……って、ええ??)

 響子さんは、苦笑いしかしなかった。潜んでいる立場上、あんまり追求も出来ないし……

 そう言っている間に、2人は席を立った。それでも、ここに入ってからあまり時間が経っていない様な……

(後、追いかけなくて良いの?)

 会計を済ませて「喫茶館」を出て行く2人を、響子さんが目で追いながら囁いた。会計は……律儀に自分の分だけ出したようだ。瑠璃はいつもの「喫茶館」マスター特製ブレンド、龍志はエスプレッソ、か。瑠璃はことのほか特製ブレンドが気に入っている様だ。

(……やめとく。しばらく……頭を冷やしたい)

 龍志達が店を出、しばらくしてカウンターから出て……普通にテーブルに付き、お客に戻る。

「響子さん、俺も特製ブレンド……いや、今日はとびっきり濃いエスプレッソの気分かな」「あら、珍しいのね」

 この店で俺が水を飲まない事を分かっているから、響子さんはお冷を置きに来ようともせず、カウンターでマスターの皿磨きを手伝っている。

「俺にだって……定番を外したい時だってあるさ。それより響子さん、さっきの事」

「ご注文は?」

「あ、は、えーと、じゃ、エスプレッソ」

「はい、超苦エスプレッソですね」

「え?ま、まあいいや」

 俺の質問を遮り、注文を聞いた響子さん。という事は……さっきの響子さんの言葉は、俺が自分で考えなければならないという意思表示か。

 早速響子さんが運んで来てくれたエスプレッソを口に含んでゆっくり考え……

「苦っ!!」

 あまりの苦さに口を半開きにしながら響子さんを見ると……わざとらしくどこかを向いていた。その顔を見て、マスターが苦笑いしている。何だってんだ、いったい……




 何だか響子さんの様子も奇妙だったから、いたたまれずに……あ、あの“超苦エスプレッソ”はきちんと飲んだぞ。ポリシーに反して、砂糖とミルクをイヤというほど投入するハメになったが……すぐに店を出た。そして、なるべく瑠璃と帰宅が被らないように、近くの小さな公園で時間を潰す事にした。

 ベンチに深く腰掛けて、遥か上空を仰ぎ見る。

 ……ああ、秋だけあって空が高いな……天高く、馬肥ゆる秋、か。

 (惚れたオトコの事は、か……)

 やっぱり、俺の事なのかな。いや、そうじゃなければ響子さんの言っている辻褄が合わない。さりげなかったけど……あれは響子さんなりの告白……と考えていいのか。

 ……響子さん、俺は鈍感らしいから、もう少し直接的に言ってくれなきゃ分かんないよ。でも、その割には……随分あっさりとしてたな。大人の余裕……ってヤツなんだろうか。それとも、俺の思い過ごしか……

 でも……

(自分の気持ちに素直になったらどう?)

(自分でも気付いているんでしょう?)

 ……響子さん、随分と直球を投げてくれるなぁ。

 そう、俺はあの時……瑠璃と総合公園に遊びに行った時だ……自分で誓った。惚れた瑠璃を一生を掛けて守ると。でも……それは、肉親の情が入っていない、瑠璃を一人の女性として認識したものであるかは自信がなかった。それが、龍志のハッキリした告白によって早くも揺らいでいる。なんとも脆い誓いだな、はは……


………………


 ともかく、もう一度……自分の心を見つめ直す……それが必要なのは確かそうだった。

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