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駄菓子屋さん解説コーナー【べっこう飴】

【べっこう飴】


琴音「はい、それでは今回は簡単!そして甘くて美味しい!べっこう飴について解説しちゃいます」


翼「いや、さんざん作ったんだし、解説もなにも無いと思うが」


琴音「べっこう飴とはその見た目が鼈甲に似ているのでその名前が付けられたそうですよ」


翼「聞いてねーし…」


翠「鼈甲…って、なんですの?」


アルファ『ウミガメの一種、タイマイの甲羅の加工品の事です、マスター』


琴音「さて、このべっこう飴なんですが、どちらかというと料理…と言うよりも理科の実験、と言った方が良いかもしれませんね、実際、理科の時間に作った人も多いんじゃないですか?」


翠「理科の実験…ですか?」


琴音「砂糖水を加熱してその性質や色、形状の変化を調べる実験ですよ、もともと砂糖と水を混ぜた物が加熱され、冷やされる事で飴になるのです、これも立派な化学反応、なのですよ」


翼「なんだろう…、実験って聞くととたんに作る気が失せるのは」


翠「それはただ単にあなたが勉強嫌いなだけなのでは…」


琴音「実験っていっても理科ですよ、小学校の授業でやるやつです、ん~、でもこれってどんな原理なんですかね?」


アルファ『砂糖の主な成分はショ糖と言いますが、これと水が加熱される事によって化学反応が起きるようです、今回の場合は加熱後の成分がブドウ糖と果糖へと変化してました、さらに砂糖水はーーー』


翼「だぁあ!いいんだよ!そんな説明は、聞いてるだけで頭痛くなるわ!!」


琴音「えぇ!?でも気にならないんですか?」


翼「気になる人は自分で調べるだろ、ちなみに俺はまったく気にならん」


琴音「解説コーナーなのにみもふたもない…」


翠「実験と聞いてここまで拒否反応を起こすとは…、どれだけ勉強嫌いなんですか」


翼「面倒な化学式なんぞ必要無い、砂糖水+加熱=べっこう飴、シンプルイズベストだ」


琴音「ま、まぁそんなべっこう飴ですが、今回は鍋やフライパンを使っての加熱で作りましたが実はこれ、水飴と同じく電子レンジでも簡単に作れるので、皆さんも是非、試してみて下さい」


翼「ただし、小さなお子さんは一人で作ろうとすんなよ、火を使うんだし、火傷の危険性もある」


翠「…珍しくまともですね」


翼「だからどうしてもべっこう飴が食べたくなったらうちの店に買いにくるといいぞ」


翠「小さなお子さんから積極的にお金を巻き上げようとするなんて…、考え方がゲスいですね」


翼「人聞きの悪い事を言うな…、駄菓子屋の商売相手なんて基本的にガキ相手だぞ」


翠「…そのわりには、このお店に子供が来ているの、見た事無いんですが」


翼「むぐ…」


琴音「あ!次回は出てきますよ、小さな子!!」


翼「えー…、ガキは苦手なんだけど」


翠「…あなた、なぜ駄菓子屋なんてやっているんですか?」



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