駄菓子屋さん解説コーナー【コーヒーシガレット】
【コーヒーシガレット】
琴音「はい、それでは今回はあなたの禁煙の手助けします、コーヒーシガレットのご紹介です」
翼「紛らわしいんだよな、これ、タバコかと思って取っちまう」
琴音「それもそのはず、なんたってこの箱は実際のタバコをモチーフにして作られてますから」
翼「なんだってタバコをモチーフにしたんだ?駄菓子なんてそもそもガキ向けのもんじゃないか」
琴音「ふっふっふ…、だからこそ、なのですよ、店長」
琴音「沢山のお菓子がある駄菓子屋さん、その中でもこのコーヒーシガレットは一際異彩を放っています、その理由はなんといってもそのワルっぽさにあります」
翼「あー…、なんかわかる気がする、ガキの頃ってそういうのに憧れるよな」
琴音「はい、周りの大人達が吸っているタバコ…、それは一体どんなものだろう…、気になる!でも自分は子供…、せめて吸うフリくらいは…、この駄菓子にはそんな思いがつまっているのです!!」
翼「まぁそうやって憧れてマネするってのは自分がガキだと証明してるもんだけどな」
琴音「そんな大人の意見はいりませんよ…、でもコーヒーシガレットを買う子供の大半は一度口にくわえますよね、これは一種の通過儀礼のようなものです」
翼「そんな壮大なもんだったの!?あれ」
琴音「ですが…、このパッケージのおかげで子供の喫煙を煽る、なんてクレームが来た事もあるとか」
翼「うわ…出たよ、結局の所吸うやつは吸うし吸わないやつは吸わないだろ、アホくせーな」
翼「つーか…、タバコへの憧れをこいつでマネすることで済ませてるガキが本物のタバコを吸いかねんぞ」
琴音「店長がマトモです…、タバコ関連のテーマでやる気満々なんですか?」
翼「失礼なやつだな、という訳でそこの未成年者の諸君、タバコが吸いたいとか思ったらこのコーヒーシガレットで我慢しろ」
琴音「未成年者の喫煙は法律で禁止ですからね」
翼「つーか二十歳過ぎても吸うなよ、良いこと無いからな」
琴音「吸ってる人間に言われても説得力が無いと思いますが…」
翼「何言ってんの?吸ってる人間だからこそ、説得力があるんだよ」