54話 みんなで作るもの3
あの、言い訳をさせてください。みなさん、課題って知ってますか?終わらないんですぅ……(泣)
「ふえ〜、幸せです……」
シータちゃんって意外と少食なんだね。
イスパハンちょっとしか食べてなかったよ、残りはシータちゃん達の所に冷凍して置いておこうかな。
「……ねぇ、シータちゃん」
「どうしました?」
「この世界の権限は、シータちゃんが持ってるんだよね?なら、今までここに来た人達を、全部戻せないかな?」
シータは少し残念そうな顔をして言った。
「……はい、戻せますよ。でも、私に関する条件が必要なんです。それは私にも分からなくて……申し訳ありません」
「……そっか、じゃあ仕方ないね。マカロンまだあるよ、食べる?」
「さ、流石にこれ以上は太ってしまいます……」
「いやいや、太る覚悟で挑まないと!」
シータは覚悟を決めた顔をしてマカロンを口に放り投げた。
ふふっ、めっちゃ幸せそうな顔してる〜♪
やっぱり素直じゃないね〜、末っ子は少し我儘なくらいが丁度いいって誰かも言ってたし。
「あーー!シータだけずるいです〜!」
「兄の僕にも食べさせてもらわないとね?」
「むぅ、ダメです!これは私の物です!」
我儘言ってる、やっぱり末っ子なんだね。
「これは全て私の物です!横取りをしようってものなら許しませんよ!」
「許さなくて結構だね。僕は食べるよ」
「私もいくら説教されても結構です〜、……シータならちょろいから許してくれるだろうし」
「なんて言いました!?あ!兄さん!何故食べているのです!」
ベータがヘイトを買っている瞬間にアルファはマカロンを一つ口に入れていた。
アルファはギョッとした顔をして目を逸らす。
「い、いやー?何も食べてないけども……?」
「私にはわかりますよ!あ!姉さんも!」
「これは美味しいマカロンが悪いんです〜」
「それは……一理ある!」
「「あるんだ」」
やっぱり、仲いいなぁ。
家族って、こんなに綺麗で優しい物なんだね。
「む〜〜……ぷっ、あははははっ!」
今まで膨らませていた頬が突然しぼみ、満面の笑みに変わった。
アルファとベータは少し驚いた顔をして、同じように笑った。
「もっ、もう!何故兄さん達も笑うのですっ…!」
「だって……!なんか笑えてきてくるものだから…!」
「そうです〜……!」
『条件を達成、プログラムを解除します』
天から不思議な声が流れてきた。




