閑話 万華神《ルエル編》
ルエルは泉を司っている生まれて700年の数ある天使から選抜されて選ばれた天神。
少し自信化で美しさを何よりも求める神。
選抜の時も戦う姿はまるで華、誰よりもその目を奪っていた。
序列は9位、ルエルは才美と華と美徳を司る神である。
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「……あら、この花、もう蕾が出来てる」
ルエルは花が好き。
その理由は美しいから。
咲いてから散るまで、生涯全てが美しいと感じられるから。
「ルリマツリだよ。開花時期が長いからたくさん見れるね」
「っ!?……トゥエルか。もう、あんまりびっくりさせないでよ」
「あはは〜、ごめんなさい。そういえば、天使族って本来の名前の後ろに高確率でエルがつくらしいよ。ルエル様だったらル様になるね!」
「私はどう言われてもどう貶されても一生ルエルよ。そんな事言っちゃったらトゥエルはトゥになるわよ〜?」
ルエルは天貴という天使族の中では3人しかいない役割を担っていた。
天貴の中の1人が王として天国を担う。
ルエルはと言うと、「なにそれ?担う?嫌ね、面倒くさいし花を育てる時間がなくなるじゃない」と王候補を辞退した。
「トゥ!?トゥは嫌だね!トゥエルっていう名前はせっかく天貴様につけていただいた名前だもん!それにあたしは天使族に生まれて良かったって思ってるからね!」
「ふふっ。良いなら何よりよ、鬼羅がしっかり裁かないせいで堕ちる死者達が最近増えてきてるのは全く良くないけど。そのせいで最近天国に行かないといけない事が増えたのよ。面倒くさいったらありゃしない!」
堕ちた死者達は地獄に行く。
また、天使が何か粗相を犯した場合は、堕天という形で地獄に送る。
(ルエル様、美徳とか才美とか、美しさを司ってるけど、結構怖いんだよね〜。元々栄光の力を扱って戦う天使だったけどさ、聖剣のアンヘルに認められてから天神になってもっと厳しくなったっていうか、あれかな?可愛い子には旅をさせよってやつかな?ってことはルエル様、あたし達のこと可愛い子って思ってるってこと!?ルエル様、照れなくてもいいのに〜)
そう、ルエルは練習となると大分スパルタ、罵詈雑言の嵐である。
しかし練習外となると、同期だった天使を誘って甘いものを食べに行ったりするそう。
「ルエル様!またカフェに行こうね!」
「はいはい。またね、また」




