53話 喜びは食と紙一重2
「……サイドカー、飲みきってしまいました……」
「まぁ酒は美味いからのお」
「うぅ〜、なんでデザートまで残さなかったのですか〜……」
シータちゃん…若干酔ってる?
あぁー……そういえば、サイドカーって度数が結構高めなんだっけ。
おかわり少ししか用意してなくて良かったかも。
最悪の場合吐いてたかもしれないしね。
「おかわり少しだけならあるよ。飲む?」
「飲みます!」
「オッケー。じゃあもうデザートタイムにしちゃう?」
「したいのじゃしたいのじゃ!もう儂の腹は甘いものを欲しがっている……!」
泊莉は今にもよだれが溢れそうになっていた。
机汚されるのは嫌だしね、早くしないと。
「ふふっ。わかったわかった。クラ、お皿、片付けれる?」
「もちろんです!泊莉さん、もうちょっとの辛抱ですよ!」
「のじゃ〜……」
泊莉、可愛いな。
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「る、ルナ……これは……?」
雪が指差したのはイスパハンだった。
イスパハンは知らない人が多いよね〜、あ、雪達は人じゃなくて聖獣か。
「それはイスパハンだよ。レベルアップしたマカロンみたいな感じ」
「な、なるほど……!」
まぁこの説明は結構ざっくりなんだけどね。
知らない人からしたらなんのこっちゃって話だろうし、これくらいがちょうどいいかな。
「ん!これは塩キャラメルですか〜!甘すぎなくて美味しいです〜!」
「これはチョコなのだ〜。甘々なのだ〜」
「これはラズベリーでしょうか。すごく美味しいですね!」
「マカロンはもう数え切れない程失敗したからね。もう失敗は出来ない」
「ずっと頑張ってたもんな。ん、美味」
「たくさん褒められてわたしは大満足だよ〜。美味しい!」
なんでマカロンってこんなに美味しいんだろうね?
それにイスパハンも好きっていうシータちゃんもセンスがいい。
知ってる人少ないから、語り合える人いて嬉しいよ、わたしは。
「イスパハンのアレンジですか!甘みが強くなってて甘党の私にはとても嬉しいです!」
「あ、良かったぁ!ライチとかが無くて、また違う感じの物になっちゃったけど、喜んでくれて嬉しい!」
「雪〜、おかわりなのだ〜」
「もう……じ、自分で取れるでしょ……?仕方ないなぁ……」
雪がどんどん保護者みたいになっていってる、わたしもたまには甘えちゃおーっと♪




