46話 集う支配人
「ルナ、いいかい?」
「ん?」
まだ小さい、10年前のルナはボサボサの髪を横に垂れ流して首を傾げる。
「もふスキはね、もふもふと本当に心を通わせたら、本来の力を発揮できるんだよ」
「つまり……どういうこと?」
「ルナは、選ばれたんだ。偉大で、僕よりもずーっとずーっと凄い神さまに。そんな神さまから貰った大切なもの、それがもふスキ。綺麗事だけでは片付けられないこの世界で、ルナは綺麗に、もふスキを使ってね」
「……その話、前にも聴いたよ。もふもふと心を通わせる……っていうのは……知らないけど」
「ははっ。そっかー……まだルナには速い話だったかもね。でもいつか、この意味が分かるよ」
昔、この話をよく神さまからしてもらってた。
この時はまだよく分からなかったけど、10年経った今なら少しだけ分かる気がする。
わたしが持ってるもふスキは50、この中に今現在で最強とも呼べるスキルがあった。
これとギャンブルを上手く使えば、勝てるかもしれない。
「おやおや〜、そちらは戦う気満々なんですね〜。まぁでも、ルナさんは戦力になるかは、少〜し怪しいですけどね〜、大丈夫ですか〜?」
「ハッ、こっちのことなんも知らねぇ癖に、舐めた真似すんじゃねえよ」
ルカ……すっごく怒ってる。
こんなルカを見るのは何年ぶりだろうね。
ここ数年は随分と丸くなって、争いも好まなくなったから、こんなルカを見るのは久しぶり。
でもやっぱりルカは笑顔が一番似合うね、だからわたしがなんとかしないと。
「あらあら、喧嘩をするのは楽しいしね。まぁ私の遊び相手になるかは知らないけど」
「そうですか〜、ワンダーポイント」
「なっ!」
ルエルの手のひらには小さなサーカスの模様が入っていた。
「ポイントは色んな使い方が出来るんですよ。雷撃を食らわせることも、炎を燃えたぎらせることも可能。さーてっ、どうやってアトラクションにしようか……でっ!」
「え……?」
アルファの頭を叩いた人物、それは紛れもなく第三の支配人、シータ・アミューだった。
「何をしているのです!兄さん!姉さん!」




