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41話 少し前の話

話は少し前に巻き戻る……


時は数日前、ルナ達がワンダーランドに飛ばされる少し前のお話。

シータはいつも通り寝てばかりの自堕落な生活を送っていた。


「シーターーー!!大変ですーー!!」


するとベータが勢いよくシータの寝室に入ってきた。


「ぎゃあっ!?………も〜、なんですか?人がせっかく気持ちよく寝ていたのに……」

「アルファが……アルファがぁ……!」


ベータは寝起きのシータに縋り付く。


「……?兄さんがどうかしたんですか?」

「………ポイントを付ける人を間違えたそうです」

「__ええぇぇーー!?」


__________


「で、兄さん?これはどういう状況なのか、説明してください」

「んん……元々のお客様は現在のお客様の近くに住んでいる、小さい女の子だった訳で……ポイントをつけようとした時__」


ルナが買い物ついでに、と言われて近くに住んでいるミアという女の子に最近採れた桃を渡しに行った時。


「んーと……あ、ここだここだ。変なところにあるよね〜この家」


そう言ってチャイムを押し、ミアの母が出てくる。


「はーい……あ!ルナちゃん!」

「ルナお姉ちゃん!?」


ルナの名前を聞いた途端、奥の方にいたミアが思いっきり駆け出してきた。


「ルナお姉ちゃーん!」


そう言ってルナに抱きつくミア。

あまりの勢いにルナは少しよろけた。


「わわっ……っと、ミア〜久々だね〜」

「うん!あたしね!ルナお姉ちゃんと遊びたい!いい!?」

「あー……今日はね__」


無理なんだ、そう言おうとしたが、ミアのキラキラとした眼差しがこちらに向けられる。


(ぐ、ぐぅ……!こんな可愛い目を向けられたら、わたしっ!)


「……いいよ。だけどちょっと待ってね、買い物があるんだ」

「やったぁー!」


そう言ってピョンピョンと飛び跳ねるミア。

それを見ていたのはアルファだった。

あ、あれだあれだ、今回のお客様。

ミアと言ったでしょうか?それもまたワンダーランドに向かわないと分かりませんね。

まぁとりあえずポイントを付けましょうか。


「ワンダーポイント」

手を銃の形に作り、小さな魔法陣が指に現れる。

よし、しっかり狙った、これなら……!


「じゃあねじゃあね!お人形遊びしよう!そのあとその桃で一緒にタルト作ろう!この間覚えたんだ!」

「なっ……!」


ミアがちょうど、狙ったかのようなタイミングでルナから剥がれた。

そのため、照準がずれ、ルナにポイントが張られてしまった。

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