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4話 チビ丸とコミュ力おばけ


「そういえば ここってどこなの……?」


「ここは聖獣都市フラフィーですよ」


「世界じゃないの……?」


 ルナはこてんと首をかしげた。


「世界じゃないんだよなぁ」


 世界じゃないのか……。


「シュークリームちょーだい」


 食欲が勝ってしまったルナさん。


「あ、オレのも」


「ルカはだめ」


「なんでだよ!?」


「もふらせてくれないから」


 もふらせてくれるまでシュークリームは渡さない。


「ぐっ………もういい!もふれ!」


 勝った……!


「5歳に負ける300歳のフェンリルさん」


「295歳差!?」


 もふもふもふ……


「天国……」


「勝手に天国行くなや」


『もふスキその③もふもふの好物が分かるもふ鑑定を習得しました。』



「あ……ゲットした」


「よし、じゃあやめろ」


 もふもふもふ……。


「やめろ!」


 ふん……。


「じゃあ………ルナさん、フラフィーにようこそ!」


 突然、みんなが手を差し伸べた。


 少し困惑したけど、すぐ理解できた。


「おじゃまします!」


 そう言って、みんなの手を取った。


ーーーーー


 10年後


「う〜ん……」


 ルナも、もう15歳。


 もうすっかりお姉さん。


「あ、ルナ姉ちゃん!」


「おー!みんな!」


「ん?おぅ、お前らか」


「あ、ルカ兄も!」


「ねぇ、遊ぼ遊ぼ!」


「ごめん。今日は遊べないんだ。また遊ぼ!」


 そう言って手を振った。


「神さまー!」


「うん?ルナか」


「えへへ……今日もつきあってくれる?」


「あぁ」


「やったー!今日はクシィ草原に行こうと思ってるんだぁ」


「クシィ草原か。いいかもね」


「じゃあ、レッツゴー!」


ーーーーー


 クシィ草原


「あ、見て!なんかいる!」


 ルナが指さした方向をみると、黒い猫っぽい生物が浮いていた。


「あれは……魔族だ!」


「魔族?」


「魔族はすごく危ない種もいるんだ。あれは闇猫みたいだけど……って聞いてるー!?」


 神さまが話している間にルナははやくももふもふしていた。


「大丈夫だよ!チビ丸はこんなにかわいいんだから!」


「ち、チビ丸……!?」


「そう!チビ丸!今名前つけた!」


「うーん……ルナさんってコミュ力おばけですよね」


「うん?なんか言った?」


「いえ!何でも!」

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