閑話 万華神《鬼羅編》
ちょっとだけBL風味になってしまった……苦手な方はご閲覧の際ご注意を
万華神、それは選ばれし12の色を司る神々のこと。
彼は朱を司っている1000年以上生きた鬼神。
圧倒的な火力を誇る万華神随一の喧嘩っ早い性格、しかし強い。
鬼羅は序列3位、つまり万華神の中では3番目に強いのである。
鬼羅は罪と傲慢と炎を司る神である。
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「っだああぁぁーー……めんどくせぇー!ったく、な~んで俺が死者を裁かないといけないのかね。全員テキトーに天国にでも行っとけ。こまんのルエルくらいだし」
鬼羅は頬をついてため息をつく。
ここは地獄と天国の間、神々には境界と呼ばれる不完全な場所。
ここでは唯一の鬼神である鬼羅が死者たちを天国に行くか地獄に行くかを裁いている。
「鬼羅様……そんな全員天国に行ったらもっと面倒くさいことになるっすよ」
「うるせぇうるせぇ。嘉楽は黙って仕事しとけー」
そう言って手をひらひらとさせる。
嘉楽はため息を吐いてだらしない鬼羅に一喝する。
「あのねぇ……鬼羅様って唯一の鬼神なんすよ。だからしっかり仕事してもらわないとバランス崩れちゃうんす」
「へいへい」
「全く……」
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仕事終わり、地獄にある家にあるベッドに向かってダイブする。
「……っと。あーーマジで疲れたー…」
するとコンコンとドアをノックされる音が聞こえて許可を出した。
部屋に入ってきたのは嘉楽だった。
「ん?嘉楽、どうした?」
「いや、鬼羅様が良かったら一緒に飯食いたくて」
「ん、いいぜ。こっち来い」
そう言って鬼羅はあぐらをかき、足をトントンと叩く。
その行動に嘉楽は少しの間フリーズし、声を荒げる。
「……え!?」
「んだよ、嫌ならいいけどよ」
「い、嫌じゃないっす。ただ、鬼羅様ってあんま群れないタイプなので、驚きました」
「俺だってそれなりの人脈は確保するよ。ほら、こっち来い」
「は、はい……」
嘉楽は大人しく鬼羅の上に座る。
「……意外とあったかいっすね」
「一応生きてっからな。そういうお前は冷たいな」
「まぁ死んでるので」
「そういやそうだったな」
「からかうのやめて下さいよ……」
呆れる嘉楽に鬼羅は軽くあしらう。
「悪い悪い。んで、飯は?」
「味噌汁と鮭です。お酒もありますよ」
「おっ、気が利くな」
「飲み過ぎはダメっすよ」
「わーってる」




