34話 遊園地に行こう!
今回からちょっとした短編ストーリー的な物が始まっていきます。ちなみに新キャラ出ます。
「ねーねー、ゆーえんちって所行かない!?」
「「「ゆーえんち?」」」
みんなが一斉にきょとんとした顔をする。
え?嘘でしょ?ゆーえんち知らないの!?
「肉屋のおじさんがね、ゆーえんちのチケットくれたの〜!だからみんなで行こうよ!」
「オレはいいけどよ……耳はどうすんだ?」
「あ……」
そ、そうだった……。
おじさん達はもう慣れちゃって耳は当たり前になってるけど、都市の人達は違うよね……どうしよう…。
「耳か?幻惑魔法を使って消せばよかろう?」
「げんわくまほー?なにそれ?」
「儂の……いわゆる同僚というものが得意とする魔法じゃよ。それなら耳を消せるぞ。呼ぶか?」
「へー!すごい!うん、呼んでほしいな!」
__________
「というわけでやってほしいのじゃ!」
「ねぇ泊莉、幻惑魔法を掛けるのは百歩譲って良いとして、この部屋にいるの聖獣じゃない?」
「「む?(ん?)」」
わたしと泊莉がそろって首を傾げる。
あ、そっか。
もうずっと一緒にいるから違和感無かったけど、聖獣ってすごく貴重なんだっけ。
「しかも3体くらいいるわよね!?なんでこんなにいるのよ!」
「まぁまぁそれは置いといて」
「置いとけない!」
「ふふっ」
これもう新手のコントだよ〜、おもしろ〜い。
「ルエル、さっさと掛けてやるのじゃ。時間がもったいないのじゃ」
「アンタねぇ……!」
えっと……これ大丈夫かな……?
喧嘩が起こりそうな雰囲気だけど……。
「もう……で、その聖獣達はこっち来て。魔法掛けるから」
「お、おう……」
「うん……」
「はい……」
やっぱりみんな驚いてるね〜、さっきまで怒ってたのにね。
「ミラージュ・リバーゼット」
ルエルの手のひらに青い光が集まって鏡のような形になる。
鏡が光った瞬間、ルカ達の耳が無くなった。
「はい、これで終わり。見えなくしてるだけだから、気をつけるのよ」
「サンキューなのじゃ〜」
「どこで覚えてきたのよそんな言葉……。あ、そうだ。ねぇねぇ、私もゆーえんちってとこ連れてってよ」
唐突なお願いに泊莉達は硬直する。
しかしルナは一人目を輝かせ、ルエルの手を取る。
「え?ルエルちゃんも一緒に行くの!?やったぁ!わたしもっとルエルちゃんのこと知りたい!」
「…………へ?」
そんなルナに間抜けな声を漏らす。
「……はぁ、ルナが良いのなら仕方がないのう。ルエル、迷惑だけは掛けるでないぞ」
「分かってるわよ。これでも天貴なんだから」
「じゃあ、さっそく行こうよ!ゆーえんち!」
「「「うん!(ああ!)(はい!)」」」




