28話 泊莉、買い物に行く2
って言われて来た訳だが……泊莉、早々に道間違えてるぞ!?
何も道覚えてねー……これはどうにかしねえと……。
「よお、姉ちゃん」
「む?」
泊莉の前にはガタイのいい男。
泊莉、変なのに絡まれてやがる……仕方がない、ここはオレが……。
「何じゃ貴様?」
「いい体してんじゃねえか。遊びがいがあるぜ」
「ほう、お主、儂とやり合うのか。なら……」
「うおっ!?」
ほんの一瞬のことだった。
「む、何じゃ、つまらんのう。で、どうされたい?」
「こ、このアマァ……舐めんじゃね……」
「まだやるか、随分と物分りの悪い餓鬼じゃのう」
泊莉が男の背中を踏みにじっていた。
何だ?今何が起きたんだ?
「で、どうする?貴様ごとき立っているだけで殺せるのじゃが」
「ひ、ヒイッ……!ゆ、許してください!」
「……うむ、非を認められるのはいいことじゃ。それと、二度と同じ事を繰り返すな」
その声色は今まで聞いたことがないほどに低かった。
「は、はいっ!!」
恐怖に怯え、男はそそくさと立ち去っていった。
……オレが助ける必要は無かったな。
それにしても、泊莉強いな。
家でゴロゴロしてるより依頼受けたりする方がよっぽど充実するだろ。
「……む?あ、道を間違えておった!いかんいかん!」
気づくの今かよ!?
まぁでも、そのまま間違えられて夜になるよりはよっぽどマシか。
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「お!あんた、ルナちゃんとこの子だろ!」
「む?そうじゃぞ?」
「いやー、やっぱ可愛いな〜。で、何買いに来たんだ?」
「おお、そうじゃったそうじゃった。とまととぴーまんというものが欲しいのじゃ!」
「おう、ちょっと待ってろ」
そう言って店の人は奥に行き、トマトとピーマンを渡してきた。
「ほら、トマトとピーマン」
「うむ、ありがとうなのじゃ」
そう言って泊莉は帰路につく。
なんやかんやあったが、とりあえず終わって何よりだ。
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「ただいまなのじゃー!」
「あっ、泊莉!おかえり!あ、ルカも!」
「ん、ただいま」
「じゃあパスタ作るから、袋くれる?」
「うむ!」
……うん、ちゃんと買ってある。
これからも時々任せようかな。
とりあえずパスタ作ってあげようっと。




