24話 泊莉と唐揚げ
泊莉がここに来て初めての晩、すこーし心配。
なんてったって……この人、自由すぎるんだもん!
気づいたら真横にいたり、突然いなくなったり、もう大変。
やっぱり神さまだからってのがあるのかな?
取りあえず、ご飯作りますか。
そうだね……唐揚げで良いかな。
まずは鶏肉を一口大に切り、塩コショウを振る。
事前に振っておくと、味がぼやけないよ。
次は下味、ポリ袋にマヨネーズ、醤油、お酒、生姜、にんにく、鶏肉を入れて揉む。
そしたら10分ほど置いておく。
マヨネーズを入れておくと、鶏肉がパサつかずジューシーに仕上がるよ。
時間に余裕がある時は冷蔵庫で1時間置いておくともっと美味しくなるよ。
今日はもう暗くなってきてるし10分置いておく。
それが終わったら鶏肉の水気を取り、衣をまぶす。
鍋に揚げ油を入れて、一度菜箸を入れる、小さな泡が出てきたらオッケー。
いつもなら揚げるのは一回だけだけど……今日は特別に二度揚げしようか。
「いい匂いがするな!」
「ひゃっ!泊莉か……驚かせないでよ」
「すまんな。……む?もう出来ておろう?」
「ふっふっふー、こうするともっと美味しくなるんだよ」
唐揚げをもう一度油に入れる。
匂いがもう美味しそう。
唐揚げ久々だな〜、ちょっと楽しみ。
味見で一つ食べてみる。
………うん、美味しい!
「なっ!ずるいぞ!儂にも食わせるのじゃー!」
「しょうがないな……はい」
仕方がないから出来立ての唐揚げを一つ食べさせる。
「むぅ!美味いのじゃ!外はサクサク中はじゅわっとしているぞ!?」
綺麗に食レポしたね。
でもお気に召したようで良かった。
この調子でドンドン揚げていこうか。
「ん?あ!ずるいぞ泊莉、抜け駆けは無しだ!」
「抜け駆けとは失礼じゃな、これは立派な味見じゃ」
いや、めちゃめちゃ食べさせてって言ってたよね?
どんどん唐揚げを揚げていく。
揚げては食べられ、揚げては食べられのエンドレス。
ルカも泊莉もめちゃくちゃ食べる。
胃袋ブラックホールなの?
「うむ!美味かったぞ!」
「確かにこれは美味かったな。ルナの分もちゃんと残してあるぞ」
「あ、ありがとう……」
つ、疲れた……。
残されたのは揚げたばかりの唐揚げ。
あ、揚げたて残してあるんだ。
二人とも優しいね。
でも量は全然なかったからパンに挟んで食べました。
それはそれで美味しかったです。




