LⅩⅩⅩⅦ IAKUOH (崩壊)
「なぜ………なぜこんなことに………」
最高神の胸に刺さった魔鋼製の槍は、自動守護がそのままの体勢を保ち続けているため、最高神は継続的な痛みに苦しんでいる。
それに、槍が刺さっているため黄金の光による修復効果も使えない。
「ベルフェ………ゴール?じゃねぇよな。」
自動守護が持っていた槍は俺がレイに貸し出したものだった。これが仮にベルフェゴールの操作する術式だった場合レイはもうここにいない。2度目の死を味わっていることになってしまう………が。
「ねぇユウキ〜!見てこれ!私の攻撃だけ通ったぁ!」
まぁそんなことはないだろう。
これがもし自動守護だったらそれはそれで怖い。
レイが心臓を刺したことで動きが鈍くなっている最高神に、ベルフェゴールや生物兵器は攻撃を続ける。
もちろん槍は刺さったままだ。
「ベルフェゴール!そろそろ決めようぜ!」
そう叫ぶと、俺は大量の遊霊を呼び出した。
「〈遊霊・赫・竜王の咀嚼〉!」
俺が放った遊霊は竜のような形を形成し、最高神に襲い掛かろうとする。
俺の中にある〈憤怒〉を全て吐き出し、原動力にする。
そして、神の駒に溜まった原動力をすべて注ぎ込んだ最後の術式。
その遊霊は、邪神の血が混ざった最強の存在………と思われた。
「〈遊霊・蒼・竜王の魂〉」
俺の魂の7割を削り、術式を発動。
邪神の魂を織り込まれた最強の遊霊が、遊霊の集合体の目となる位置に立ち、ス◯ミー的な役割を果たす。
「〈Ⅲ・小槍虫〉」
ベルフェゴールも、原動力をすべて使い、〈邪神の加護〉によって強化された自身の武器を複製する。
〈聖神〉の力、〈遊霊〉の力、〈小槍虫〉の力、〈紫之迅槍〉の力、すべてが俺を強くする。
「「合技!!〈竜王の息吹!!〉」」
竜王の頭は、最高神に向かい、牙を剥いた。
しかし最高神もそれを黙ってはいなかった。
俺の神の駒に向かって、光の矢が飛び、神の駒を破壊した。
「その神の駒の能力は………遊霊を召喚し、使役する能力を持つ………。
だから………その神の駒が壊れたら………その遊霊は……」
最高神は、この戦いの勝利を確信した。




