LⅩⅩⅩⅥ IIHSAMATONOTTOBOR (ロボットの魂)
俺は戦慄した。
最高神の力は自分たちの力とは比べ物にならない。
決して自分たちの力でどうにかなる相手ではない。
武力ではこのメンバーの中で一番とも言えるサタンがやっと擦り傷を与えられるレベルだ。
ーー何よりの問題はレイだ。
あいつは魔法が使えるわけではない。
ロボットである以上、普通の人間より反射速度や理解速度に差があることは分かる。
替えが効くと言うのも理解ができる。
が、こいつの戦力はほぼ0に近い。
それをわかっているからだろうか。まるで彼女の存在に気付いていないかのような素振りを見せる。
彼女は戦力外として、俺たち3人で勝てる作戦を考えなくてはならない。
考えろ。この短い時間で得た多くの情報を総合的に見て考えるんだ。
凄まじいほどのカウンター、一瞬にして傷が癒える修復能力。
そんな反則級の能力を持った敵が相手だ。
サタンの攻撃も俺の攻撃も生物兵器の攻撃も通らなかった。
レイが行動を起こさないのは、相手が何も仕掛けてこないのに自分から仕掛けに行って殺されるのが怖いからだろうが、この場唯一のイレギュラーに対して最高神が何もしないと言うのもおかしな話だ。
まず第一に、簡単に殺せる相手から殺そうと思わないのか?
ーーーいや、待て。
最高神が俺たちに言った言葉を思い出せ。
最高神が俺たちの行動を読めているのは俺たちの体から出ているオーラが理由。
「(おいロボット女。)」
「(なんですか?)」
「(これ着て動け。そしてあいつの胸を貫くようにして攻撃しろ。)」
と言って、俺は〈自動守護〉を貸し出し、レイに、中で操縦させるような形を取らせる。
気配がないとはいえ、仮に反撃を喰らってしまった場合これがなければ即死コースだ。
まぁ〈自動守護〉は盾としての使い方をしたことがないため、これを着ていたとしても死亡する可能性は0ではないのだが。
気配を消し、サタンの槍を使い、サタンの加護を受け、彼女の攻撃が命中すれば相当な手柄になるはずだ。
この戦いの結果を左右するのは、レイなのかもしれない。




