L ⅩⅩⅤ OREIHS (〈天界〉)
眼の前に広がっていたのは青空の下に広がる雲だった。
自分達のいる円形のような雲から見えるのは、周りに並ぶ7つの雲。
7つの雲へそれぞれ橋をかけるように、人一人が両足を乗せるのが限界というレベルの大きさの小さな雲が20cm感覚でたくさん並んでいる。
「この先で試練を受けるのか。」
「あー。どうやらそーみたいだな。」
最高神への謁見の条件として設けられた〈七人の天使〉による“試練”。
内容も詳細も一切不明な状態で、仮にもロボットとはいえレイ達を繰り出すのは少し躊躇われる………というよりそもそもレイ達に達成可能な試練なのかどうか。
失敗した際のペナルティがあるのか、あるとすればどういう内容なのかというのが一切わからないこの状況で安易に試練を受けるのはあまり得策とも言えないだろう。
今回〈天界〉への旅に参加しているのは、
俺、生物兵器、ベルフェゴール、レイ、コ●助、花丸、スザク、ガル、レイナだ。
ロボット4人はともかく、他のメンバーは魔王軍(とその捕虜)の精鋭だ。
邪神や生物兵器には当然劣るが、ガルやレイナも立派な戦力だ。
邪神との闘いが多かった最近は全然目立っていなかったが、消して弱い人材ではない。
「とりあえず誰が試練を受けるかという問題から考えなければならないが………どうする?」
生物兵器の問いかけに真っ先に返答したのは
「私が行く!」
レイだった。
「却下」
「なんで!?ユウキ!なんで即答できるの!?」
ハァ、とため息を付いたベルフェゴールは、
「そもそもこの試練のないよーは誰も知らない。つまり対策がふかのーだ。
つまりは誰が行くべきか、という最適解が俺達にもわからない。
サタンや生物兵器のよーな強者が行くのがとりあえずお前らが行くよりは安心ではある。ってことで合ってるか?サタン。」
ベルフェゴールは理解していた。
戦力を等分するなんて言わずにあの問いかけをした段階でおそらく生物兵器も同じだろう。
まず手始めに俺達3人が適当な試練に挑むのがいいと思うが、誰か戦力を残しておかないと、もし最初の雲で待っているメンバーの身にイレギュラーが起こった場合にそのメンバーで対処が行えるのかが怪しい。
「まずは俺が受ける。おっさんとベルフェゴールは一旦待機だ。邪神が抜け道を使ってここに来ている、という問題を最高神が見逃すのかわからない状態でコイツラを放っていくのも難しい。」
といい、俺は雲に繋がる橋を渡って1つ目の試練に挑む。
それがどんなに過酷なものか、何もわからぬまま




