LⅩⅡ ECNALNIAHC(乱槍)
「さぁサタン。来て早速で悪いが、手合わせ願おうか。」
ルシファーは武器を持つと早速臨戦態勢に入った。
ルシファーの武器〈乱槍〉は槍の刃の部分のしたに本来ついてる柄の部分を切って刃だけの状態になった槍に鎖をつけ、鎖で振り回すというかなりぶっ飛んだ武器だ。
そしてそれだけではなく、刃の部分には大量のs字フックのような形の造形があり、
なかなかトリッキーな武器だ。
そんな〈乱槍〉を操るルシファーの神の駒の術式は、"自分の自信がそのまま自分の力になる"という、〈傲慢〉の二つ名の通りの能力だ。
「本気、かぁ。いいぜ。本気の殺し合いだ。」
そう言うと俺は〈遊霊・漆・身体装甲〉〈遊霊・漆・武具装甲〉〈紫電黒炎〉で自身を強化し、すぐにその部屋のドアを蹴破って出ていった。
「おっさん!しばらく時間稼ぎ頼んだ!」
「……………貴様ふざけてんのか!」
「百万の狂剣か………君とも一度戦ってみたかったんだよ。どうだい?暇つぶしに少しどうだろうか?」
「ここで俺に拒否権はないだろう。
それに、あの小僧に頼まれた以上無視することはできん。」
生物兵器はルシファーに向けて剣を向ける。
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俺はただ〈慢権の傲塔〉《ポビリカッツェ》の廊下を駆け回り、宝物庫を探していた。
俺が生物兵器にもらった槍は17年前からルシファーに奪われたままだ。
あとから分かった話だがあれは"神器"と呼ばれるもので、5000年に1本できるかできないかの逸品だそうで、確実にルシファーは保存しているはずだ。
いろんなドアを開けては逃げ、開けては逃げ………という動作を繰り返してやっと宝物庫らしき部屋にたどり着く。
その部屋には大量の罠が張り巡らされており、矢、穴、毒針など、例え相手が邪神でも馬鹿にならないレベルのものばかりだったが、なんとか最深部にたどり着けた。
宝石の状態で台座に置かれた俺の槍はケースに包まれ厳重に保管されていたわけでもなく、ポンッとただ普通に置かれていた。
と、思うような置き方だった。
俺が槍を手に取ると、重さでバレたのか、警報が〈慢権の傲塔〉《ポビリカッツェ》全体に鳴り響く。
急いで宝物庫から出ると、とてつもない数の警備員が俺のもとに駆けつけた。
「面倒くさいことになったな。
まぁ折角の機会だ。ルシファーと闘う前に、こいつを使う感覚を取り戻しておくか。」




