LⅦ EMURUGONNIHSAJ (邪神のグルメ)
「おいおい、入国早々に極暴の宴城に招待とは、随分とご丁寧だな。」
そう言ってる間にリムジンが到着し、俺達を乗せる準備はできていると言わんばかりにドアを開けて、タキシードの男たちが降りてくる。
「貴様の周りで邪神が一気に3人も死んでいるんだ。しかもその魂が〈神の魂が眠る石碑〉にはめ込まれたともなればベルゼブブが貴様を警戒するのは当然と言えるだろう。」
生物兵器はそう言いながらリムジンに乗り込む。
俺もリムジンに乗り込むと、ガルとレイナも続いて乗り込む。
リムジンの中はU時のソファのような席と、その真ん中にテーブルがある造りで、テーブルには紅茶と茶菓子が置かれていた。
「おっさん、ガル、レイナ。何も飲み食いするな。」
「どうしてよ?……このラスク美味しいわよ………」
「うまそうなものがあってどうして………ユウキも食べるのだ!このクッキーも美味しいのだ………」
「確かに、この紅茶は美味だな………」
と言いながら、3人はその場に倒れこむ。
俺はタキシードの男たちの胸ぐらを掴んで問いかけた。
「はぁ……テメェら、なんのつもりだ?」
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「極暴の宴城で………ベルゼブブのための料理を作れ、だと?」
「はい。だから3回も言ったじゃないですか。」
極暴の宴城に連れて行かれた俺は、極暴の宴城内にある大きな厨房に連れて行かれた。
どうやら、食にうるさいベルゼブブはここの料理人の作る料理に飽きたらしい。
で、奇抜な発想をすることで有名な俺のような人材がいればと思っていた彼らは、俺がこの国に自ら足を運んだことにとても喜んでいる様子だが、
「料理、かぁ………」
俺は基本、この世界でまともな料理はしなかった。
生物兵器と旅をしていたときは、そこら辺で狩った動物の肉に塩コショウを振って焼いたりした程度で、
日本での生活の知識は……………あれ?役に立つかもしれない。
この世界に和食の文化はあまり根付いていない。
寿司があったではないか。
そう思った人もいるだろう。それは、PIK●ICやPA●Mをこの世に持ってきたM●RINAGAのアメリカ人社員が伝えた唯一の日本食だったのだ。
その社員は、俺がサタンファクトリーで雇い、食品部で働かせていたため、色んな商品のアイデアを貰った人だから覚えている。
「ジャパニーズ・スシはスバラシイ!」
と絶賛していたから作り方を聞いてみたら美味しかったので、サイレアを中心に広がっていったが、他の日本食については彼は何も知らなかったようで何もこの世界には存在しないはずだ。
「なら仕方ないな。今日は和食のフルコースだ。楽しみにしてやがれ。暴食の姫!」




