ⅩⅩⅩⅩⅩⅦ EKUDATAKOTA (後片付け)
「なーサタン」
「なんだよベルフェゴール」
「どーして魔王城にこいつがくるって思ったんだ?
俺の器にできるようなロボットをここに数台置いてあったのとかも見ると………」
ベルフェゴールはとても理解できないと言ったように質問してくる。
「あぁ。まずはそのロボットの話だな。
俺が死んでから、サタンファクトリーの奴らがマモンに数台送ったらしい。
けどそれを俺は使ってないからな。こうしてベルフェゴールに渡せたんだよ。」
「え、サタンも1回死んだのか………?」
その話は長くなるし、そもそもしたくないのでスルーして、
「レヴィアタンが魔王城に来ると思った理由だが、レヴィアタンを仕留めに抵抗軍本部に戻った時にあいつがいなかったからだ。
すぐに地図で魔王城に飛んでお前を復活させたんだよ。
レヴィアタンは、ここにお前の神の駒が保管されていることも知っていたはずだ。」
「じゃーなんでレヴィアタンは俺に復活にそんなに驚いてたんだ?」
「レヴィアタンはきっと俺が〈怠惰〉の術式を使うと思ったんだろ。
だが、お前の術式は俺には不向きすぎる。」
ベルフェゴールの神の駒に宿る術式は、〈怠惰〉な者が行動を起こす時に、〈怠惰〉な気持ちを抑制する反動でこの術式の原動力が生まれる。〈怠惰〉じゃない俺には使えない術式だ。
ちなみに、
「で、そんなこと知らねーレヴィアタンは、俺を復活させる、なんて思ってもなかったから驚いたと。」
「あぁ。そういうことだろうな。」
ぐちゃぐちゃになっていた頭の中を整理できた様子のベルフェゴールは、一つ重大な点に気づいた。
魔王城の入り口付近にある罠の破損は、まぁ仕方ないとして……………
床と壁がありえないぐらいにボロボロだ。レヴィアタンの術式による破壊もそうだが、どうやらベルフェゴールの小槍も大きく影響していそうだ。
「なー、いくらマモンとお前が仲いーからって………これは許されねーんじゃねーの?」
「謝りに行こうぜ」
「えー」
かなり怯えながら入ったマモンの部屋だが、かなり散らかっていた。
数々の調度品は倒れていたり壊れていたりして、マモンは倒れていて、彼の横にあった神の駒は………割れていた。
「誰がんな真似を………」
正直意味がわからなかった、レヴィアタンにこんなことをする余裕を与えたつもりはない。
他の神がいるとなると………
「何を考えている?神の駒を破壊することができるほどの力を持つ者など、他にはいないというのに。」
〈七人の邪神〉と、その対極の存在である〈七人の天使〉を生み出したこの世の理。
「最高神………だと?」
「最初は〈憤怒〉が〈怠惰〉を殺し、
次は〈傲慢〉が〈憤怒〉を殺した。
さらには、〈強欲〉が〈憤怒〉を蘇らせ、
〈憤怒〉は〈怠惰〉を蘇らせた。
さらに〈憤怒〉と〈怠惰〉は〈嫉妬〉を殺した上、
〈憤怒〉は〈傲慢〉を殺すことも考えているようだ。
数十年こちらを見ていないだけでこの有様だ。」
最高神はため息をついて、続けた。
「神々の殺し合いなど見苦しい。
これは警告だ。5年後にまた様子を見てみるが、その間に神がまた死んだり蘇ったりしているようであれば、〈七人の邪神〉全員を滅ぼすぞ。」
そう言って最高神は去っていった。




