ⅩⅩⅩⅩⅡ ONOMNOH(本物)
――ゼロ・アルカナ。
俺の仲間であり友達であるロボット4体をハッキングして俺を攻撃させようとした男。
現在ロボットは俺の手により強制シャットダウンしているが、まだハッキング状態は解除されていないらしく、サタンファクトリーの社員たちはアルカナのパソコンによるロボット4体に向けた拘束を解くことに今尽力しているそうだ。
前回俺が戦ったアルカナは精巧に作られたアンドロイドであり、”偽物”だった。
「よぉアルカナさんよぉ!テメェは”本物”なんだろぉなぁ?」
アルカナは二チャッとした笑みを浮かべながら、
「私を殺してその感触で確かめればよいのでは?」と笑う。
「じゃあ遠慮なく♪」
俺は瞬きするよりも速いスピードでアルカナに近寄り、彼の首を絞めた。いや、潰した。
アルカナとの間にあった5メートルほどの距離は、神である俺にはもはや関係なかった。
”偽物”であるアルカナのアンドロイドは、首より上と首より下に分かれていた。切れた銅線からは電気が今もなお流れている。
「今テメェが使ってんのはテメェらが大っ嫌いなはずのロボットだ。
そうやって身代わりの術を使えるのも俺の技術のおかげだってことにいい加減気づけよ、三下ァ!」
部屋の中の空気が震える。
その場にいた、宣伝部隊幹部のケイン・ホルスと医療部隊幹部のレイナ・サリーシャは手を挙げて降伏している。
「宣伝部隊のテメェはブッ殺す。が、医療部隊のテメェは連れていく。
俺は治癒魔術が得意なわけじゃねぇ。多少のかすり傷を治す程度の力しかねぇから、医者は今後絶対必要になる。ついてきやがれ。」
というと、〈遊霊・暴力〉でケイン・ホルスを食らいつくす。
この術式は遊霊1体で対象を魂ごと食らいつくす術式だ。
その後電気魔法を使い、壊れたアルカナのアンドロイドに向かって送られてくるごくわずかな電磁波から逆探知して、アルカナ遠隔でロボットを操作していた場所を割り出した。
彼はアンドロイドを操作している。つまりどこかから電波を発しているはずなのだ。調べようと思えば簡単に調べられる。
地図を使って飛ぼうとした瞬間、会議室のドアがすごい勢いでダァン!という音と共に開いた。
「グァルゥゥゥゥ」
威嚇してきたオオカミは、俺の見知った顔だった。
「ガル!ちょうどよかった。」
「どうしたのだ?こいつら、死んでる……?」
「あぁ。1人は死体、1人は奴隷、1体アンドロイドだがな。今からこいつの本体を叩きに行く。あいつらの敵討ちについて来いよ」
「わかったのだ!」




