ⅩⅩⅩⅦ AYEHONOGIAS(最後の部屋)
かなり大きな蜘蛛。
それ以上の表現のしようがない。
クソほどでかい洞窟に大きい蜘蛛が天井に糸引っ付けてぶら下がっている。
それが俺の語彙力で表せる最大限のミラの部屋の説明だ。
「あら、あなたが魔王様の言っていた客人かしら?なかなかに弱そうね。」
「神に対する口の利き方とは思えねぇなぁおい」
そういいながら剣を抜いた俺は、ブレストフィストで剣に炎を宿した時と同じように〈闇への贈り物〉の闇を剣に宿す。
そして俺は持っていた件に魔力を込める。
こうすることによって武器が大幅に強化されるのだが、
行う武器や、行う人によってどこまで力を伸ばせるかが決まる。
人の項目は、神である俺ならかなりの門居なるが、武器の質は大したことはないのであまり強くはならなかった。
そしてそれと同時に、ミラがたくさんの卵を地面に落とす。
「蹴散らしてあげるからおとなしくしていて?」
その瞬間、卵から生まれた大量の蜘蛛が地面を走り出す。
が、その抵抗もむなしく、
すべて俺の剣に触れた瞬間に飲み込まれていく。
それを見たミラは、俺の周りに大量の糸をはいて、俺を繭のように包もうとしている。
これもまた一振りで蹴散らすと、
「何なのよあんた!ただの客人じゃないわね。」
「だから言ってんだろ?俺が神なんだよ。」
「そうね。だったらここで殺してあげようかしら?」
そういう彼女の前に現れたのは大きな笹穂式の槍だった。
穂の部分だけでも1mはある。持ち手は2mほど。
凝った装飾がされたその槍は、世界で最も上質とされる金属である魔鋼でできたものだった。
ルナフェジオの特産品だがマモンは輸出をしていないので俺は手に入れることができなかった。
その槍を、俺に向かって放ってきたので俺は当然のようにその槍を闇へと運ぶ。
その後、〈闇からの贈り物〉でその槍を取り戻して鹵獲する。
魔力を込めると、銀色だった槍は、紫がかった黒い色に変ってしまう。
「さぁ、そろそろこっちの攻撃ターンと行きますか。」
俺はミラへの攻撃を開始した。
黒く染まった大きな槍を手に、俺は地をけり大きく飛び上がる。
槍の穂の部分をミラの腕の付け根に向かって大きく振りかぶる。
が、硬い殻に邪魔されて全く歯が通らない。
このままでは倒せない。
そう焦っていたその頃、
「これを使え!」
聞きなれた声が聞こえて、一枚の地図が俺に投げ渡された。




