ⅩⅩⅩⅣ ?USNAKAB(バカンス?)
「やってきましたー!バカンスの国こと草の国ウィスツリー!」
「今まで十分バカンスしてた気が――グハァ!」
みぞおちに思いっきりこぶしが飛んできた。
「ここが特に有名なの!」
俺たちが転移した場所の目の前には、大きな、と言ってもこの木の大きさはもう言葉で表すのは不可能だろう。
巨大とかいうレベルではないのは間違いない。
枝には鳥のゆりかごのように部屋が吊るされている。
どうやら人間が生活できるスペースがあるらしい。
「この木が世界樹か!でかいな。」
「もしかして予約してたホテルってここウキ?」
「たぶんそうだと思うぞ。入るか。」
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チェックインを済ませて、俺たちは部屋に入ってくつろいでいた。
「ユウキ!ここいいよ!広いね!そしてキレイ!」
「あぁ。ほんとにそうだな。日本ではこんな景色パソコンの背景でしか見れねぇよ。」
「なんかたとえが最悪ウキ。」
「吾輩は今、雰囲気をぶち壊された感じがした。」
「あぁ悪かったな!」
「やめるのだ!俺は今このチャンネルでやってる昼ドラを見たいんだ!
主人公の不倫相手と主人公の妻の裁判の続きが気になって仕方ないのだ!」
ガルとスザクが争っている声が聞こえると思えば、ガルが昼ドラ好きとはなかなか意外だった。
「私…M●テの再放送見たい。」
この世界のM●テには再放送の概念があるのか。
存在意義が分からない。
「お前ら、ジャンケン負けた方がOrangeARで見ればいいだろ?」
「「その手があったか」」
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ガルが昼ドラを見終わると、俺とガルは風呂に入ることにした。
大きな大浴場には、いろんな種類の風呂があって露天風呂、サウナと水風呂、外気欲もできる素晴らしい温泉だ。
「「あぁ~」」
思わず声が出てしまうほどだった。
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「ガル、お前風呂上がりの牛乳って何飲む?
普通の牛乳か、フルーツ牛乳か、イチゴ・オ・レか、コーヒー牛乳。どれか1本俺がおごるよ」
と言いながら俺は自分用のコーヒー牛乳を自販機で買う。
「じゃあ、イチゴ・オ・レがいいのだ」
なんかガルがかわいく思えてきた。
なんだか意外な趣味が見れて面白いな。
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俺たちは部屋に戻って牛乳を飲もうと瓶のふたを開けずに、自分たちの分に加え、4人の分の牛乳も買って部屋に戻ると、俺はすぐに異変を目にすることになる。
「ユウキ、この人すっごいい人だよ?なんか、私たちが抵抗軍に入ったらいっぱいお金くれるって…」
「吾輩も言われたんだ!」
「僕もウキ!」
「…私も」
目の色が普段と違い、赤く光った彼らの言葉に、感情は一切籠もっていなかった。
「クソったれがぁぁぁぁぁ!」
俺の周りに凄まじい妖気が放たれる。
そして、様々な記憶が俺の頭に流れていく。
思い出した。そこに立っていたのは、
「ゼロ=アルカナ!?」
レイ、コ●助、花丸、スザク。
この4人は、一人の男の手に堕ちた。
「こんにちは、いや、神としてお目覚めになったこの場合はおはようございますが正しいのでしょうか?〈七人の邪神〉の1人、〈憤怒〉のサタン様。」
「アルカナ。テメェ、俺の仲間に何してくれてんだよ?レヴィアタンの命令なんだろうが、俺はお前を容赦なくここでブッ潰す。」




