ⅩⅩⅤ IROKUKUSTETI(凍て付く氷)
本日から第Ⅱ部スタートです。
ガルの配下の毛皮から作ったコートを身にまとい、俺たちがたどり着いたのは、氷の国アイスティノアスだ。
「で、レイ。ここはどんな国なんだ?ってのは今日聞かなくていいかもしれねぇな。ただただ寒いだけじゃねぇか。」
「そうじゃないの。ここにはカジノがあって、そこでみんないろいろ金儲けしてるの。」
「ギャンブルに興味はない。よし次の国行くぜー!」
「早すぎるウキ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほんとに嫌なんだけど…」
「いいじゃん!2000万アルトもあるし、使い放題だよ?足りなくなったら隣に1000万が歩いてるんだし」
「お前何言ってんだよ?こいつは魔王相手に人質として使って多額の身代金を用意させて返した後こいつを殺しに行って懸賞金ももらうんだぞ。まだ殺すな。」
「こいつら、クズ過ぎるウキ」
結局俺はカジノに連れてこられた。
レイは「1人400万を好きに使おー!儲けた金は儲けた人のもの!私が大稼ぎしても1アルトもあげないからね?」と言っていた。
バカラやポーカー、ルーレットにブラックジャック。みんながいろんなゲームをして金を賭けている。
その中、人際目立ったコーナーがあった。
ゲームをしている2人のプレイヤーがいる。
そいつらのうちどちらが勝つのかを予想して、当たれば多額の賞金が出るらしい。
競馬に近いそのゲームは一時間後に始まるらしいが、そのゲーム
「いや、バトヒロじゃねぇか」
BATTLEHEROS。5人のヒーローと1体の使い魔で6人チームを組み、敵と戦うアクションゲーム。
定期的にイベントなども行われ、そこそこ人気が高い。
俺もかなりやりこんでいたゲームだし、キャラの性能評価に関してはプロ並みともいわれていて、大手攻略サイトからスカウトを受けたこともあった。
ゲームの各プレイヤーのキャラ構成が書かれた表を見て、俺たちは誰が勝つかを予想するというものだった。
「お、兄ちゃんこの予想大会参加するか?」
突然受付のフレンドリーなナイスガイが話しかけてきた。
「は、はい。そのつもりですが…」
「ならルールを教えよう。この試合は今日の9時から30分おきに開始される。昨日からずっと連勝しているSAMに挑戦者が挑んで、どっちが勝つか予想する。挑戦者が勝てば、その挑戦者はその次のバトルからは防衛戦だ。
バトルが始まる前に観客にはパーティーを公開して、どっちが勝つか賭けて貰う。当然対決者同士はどちらもお互いのパーティー構成を知らない。
当然予想が外れれば賞金はゼロ。予想が当たった場合は、賭け券枚につき100アルト。もしも勝った方の予想人数が全体の50%以下なら賞金は2倍。30%以下なら3倍10%以下なら10倍だ。
あと、この%の計算は人数で行ってるから、だれか大量に買ったりすることで傾くことはないぞ。
安全圏狙って確実に稼ぐもよし、大金目当てに勝負するもあり。
1口10アルトから気軽に楽しんでくれ。」
なるほど。勝つ方を予想するだけ。そしてもし賭けた方が少数派だったなら買った時のボーナスがある。ってことかってことか
何か聞きたいことはあるか?と聞いてきた男に大丈夫ですと返すと俺はSAMさんと挑戦者のパーティー構成を確認する。
「挑戦者のDENさんはタンク、アタッカー、サポート3体、使い魔は回復キャラって、火力バカかよ。構成終わってるな~」
「防衛のSAMさんは?アタッカーとサポートの相性考えられてるな。タンクもヒーラーも使えるキャラだし…これはSAMさんが勝つな。」
という声が聞こえたが、
俺は受付に向かうと、
「DENさんの賭け券40万枚ください」
と言った。




